ギャラリーノマルで開催されている東影智裕の初個展。
以前から動物の頭部や表皮の立体作品が代表作の作家さんで、第27回五島記念文化賞を受賞し、2017年初春より海外研修でポーランドの古都クラクフに1年間滞在していたとのこと。
現地では、光と陰について強く感じられたようで、代表作である動物の表皮をモチーフにした立体作品に加えて、展示室一階の中央部に東影が撮影した雲や木々の映像をテーブルに投影した一種のインスタレーション作品が展示されていました。
立体作品も従来の作品に加えて、あえて形を崩したような作品や稜線をイメージした作品も展示されていました。
↓従来の作品
↓新しい作品
↓稜線を彷彿とさせる作品
立体作品のクオリティの高さは以前より感じていたんですが、今回、平面作品がセンスの良さを感じてとても良かったです。ドローイングやシルクスクリーンの作品に加えて、立体作品の様な表皮を平面に彫った作品など様々な技法で作成されていました。
↓ドローイング作品
スタッフの人に聞いた話では、映像を用いた作品は映像がテーブルからはみ出ないようにピッタリ投影するのがすごく難しいみたいで、ギャラリースタッフが常に微妙な調整をしているとのこと(建物が揺れたりしてずれるみたい)。
ギャラリースタッフと作家のこだわりを感じた素晴らしい展示でした。