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【アートレビュー】東影智裕「Living in Light」

東影智裕「Living in Light」

ギャラリーノマルで開催されている東影智裕の初個展にいってきました。

 

東影智裕さんは、1978年兵庫県生まれ、動物の頭部や表皮を精巧に表現した立体作品が代表的な作家さんです。

第27回五島記念文化賞を受賞し、2017年初春より海外研修でポーランドの古都クラクフに1年間滞在されていました。

今回の個展は、代表作である動物の表皮をモチーフにした立体作品に加えて、ポーランドの滞在で感じた、光と陰 から発想を得た、雲や木々の映像をテーブルに投影した一種のインスタレーション作品が展示されていました。

 

立体作品も従来のシリーズ作品に加えて、あえて形を崩したような作品や稜線をイメージした作品も展示されていました。

↓従来の作品

視界シリーズ展示風景

↓新しいシリーズ

東影智裕 「Neutral 005」

↓稜線を彷彿とさせる作品

東影智裕 「稜線 002」

 

立体作品のクオリティの高さは流石の一言でしたが、今回は平面作品も東影さんのセンスの良さを感じられる作品でとても良かったです。

ドローイングやシルクスクリーンの作品に加えて、立体作品の様な表皮を平面に彫った作品など様々な技法で作成されていました。

↓ドローイング作品

東影智裕 「Drawing 3」

 

今回の展示の裏話として、映像を用いた作品は映像がテーブルからはみ出ないようにピッタリ投影するのがすごく難しいようで、ギャラリースタッフが常に微妙な調整をしているとのこと(建物が揺れたりしてずれるようです)。

作品・展示共に、ギャラリースタッフと作家のこだわりを感じた素晴らしい展示でした。

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