大阪のTEZUKAYAMA GALLEYで開催されている「Collectors’ Collective vol.7 Osaka」にお伺いしてきました。
コレコレ展は、東京から始まった企画で、今回は東京と大阪で合わせて7回目。大阪では3回目の展示になります。
Collectors’ Collective(コレコレ展)とは?
2)3名が2023年にコレクションした作品の作家と合わせ、2023年に注目するアーティスト総勢15名がそれぞれ新作を制作し、展示販売すること。
出展コレクター・推薦アーティスト
出展コレクターは、川部昭隆さんと、嶋津充さん、小田和幸さんの3名です。
推薦アーティスト: 鈴木雅明 / 谷野真悟 / ミュウ・ヴェンシャン / 山田康平 / Meta Flower
推薦アーティスト: 上村亮太 / 平野泰子 / 薬師川千晴 / 山田七菜子 / 吉田卓矢
推薦アーティスト: 國久真有 / 栗棟美里 / 西條茜 /ジダーノワ・アリーナ / 田中朝子
今回のコレコレ展への思い
私は、大阪で開催されているコレコレ展に色々と関わらせて頂いているのですが、今回の3名のコレクターは、私なりに意味や思いがありお願いした、関西を代表するコレクターの方々です。
私自身、関西を拠点にアート鑑賞やコレクションをしていますが、関東と比べて関西のコレクターやアートラバーは、あまり表に出てこない方が多く、コレクター同士の繋がりも関東と比べると希薄な印象を受けます。
特にベテランコレクターさんと若手コレクター(ここで言う若手は年齢ではなくコレクション歴のことです)の繋がりは皆無に近く、縦の繋がりがほとんどないように感じます。
私自身、アートを購入し始めて8年程になりますが、現在の勢いのあるアートマーケットしか体験しておらず、日本における現代アートの歴史や文脈、特に関西のアート情勢について十分に理解できていないことを、ベテランコレクターさんとお話ししていると痛感します。
私たち若手コレクターも、コレクターとして様々なことを経験・見られて来られた先輩方に色々と教えて頂くことで、よりアートを楽しむことができるようになるのではないかと思っており、私がベテランコレクターと若手コレクターの橋渡し的な役割をできないかと最近考えております。
そして、「コレコレ展」を一つのきっかけにできればと思い、今回は関西を代表するベテランコレクターの嶋津さんと川部さんに加えて、底知れぬ行動力やアートを愛する若手コレクターである小田さんに推薦コレクターをお願いいたしました。
狙い通りといいますか、結果的に今回の「コレコレ展」では、小田さんが今までアートに触れる機会が少なかったお客様をどんどん連れてきてくださったり、若手コレクター仲間を引き寄せる一方で、嶋津さんや川部さんと繋がりのあるお客様もたくさん来てくださるなど、様々な層のお客様が来場しています。また、在廊している作家さんを介してのお客様同士の交流なども生まれるなど、とてもいい流れが生まれています。
また、展示としても今回は過去に大阪で開催されたコレコレ展の中でも、特にコレクターの色の違いが出ており、とても見応えのある展示となっております。一部展示画像を掲載いたします。
私も何度か訪問しましたが、展示風景や皆様の交流している様子をみていると、本当にお三方にお願いして良かったと思える素晴らしい展示となりました。嶋津さん、川部さん、小田さん、本当にありがとうございました。
TEZUKAYAMA GALLEYでのコレコレ展の開催は一旦最後になる予定です(次回以降は会場が変わります)。
TEZUKAYAMA GALLERYの素晴らしい空間で、コレクション作品や注目作家の新作を見ることができる貴重な機会ですので、是非、足を運んでご覧になってみてください。
そして、もし可能であれば会場におられる他のコレクターさんや作家さんと交流してみてください。
アートの楽しさが広がるかもしれません。
4/22(土)まで。お急ぎください。