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現在、大阪のTEZUKAYAMA GALLERYで開催中のコレコレ展ですが、コロナ禍により来阪することが難しい方に向けて、展示風景と作品を紹介いたします。

今回は、推薦コレクターの1人 吉田昌哉さんのコレクション作品と推薦作家の展示・販売作品を紹介していきます。会場に掲示されている吉田さんのコメントも記載しておりますので併せてどうぞ。

コレクション作品

黒宮菜菜

公ちゃん
黒宮 菜菜
2019年
oil and acrylic on canvas
72.7×60.6×3.5cm

2020年お正月、まだコロナも全く関係ないころ、早起きして阪急梅田本店の「阪急×アートコレクターズ 2020」にGo! 今年の、初コレクションは何になるのかなあ?とブースを見てまわったのですが、欲しかった龍口経太さんの立体作品は売約済。 結局コレクションせずに、お昼ごはん。昼からどうしようと考えてると、いつもお世話になってる播磨さんのTwitterにギャラリーノマルで 30周年記念展をやってるという情報をつかみ、早速ノマルへGo!

ノマルに入ると、真っ白な空間にキラ星のような現代アートが並んでます。有名な名和晃平さんのオリジナル作品も! 静かに作品を鑑賞して行って、んっ!目のピントが合わない不思議な作品がある。作家名を見ると黒宮菜菜さんとある。 先日、倉敷の大原美術館アートインレジデンスでインクを滲ませて横溝正史の?を題材に大作を描かれていた作家さんだ。 でも、インクの作品とは感じの異なる油彩画、見れば見るほど作品の中に引き込まれていく浮遊感を伴う不思議な感じ、なんなんだこれは! 美人のギャラリストさんに説明をお願いすると、三島由紀夫の小説「公ちゃん」(きみちゃん)が題材で、描いた絵の具が乾く前に、大量の溶剤を作品の表面に 溜め輪郭をぼやかすことで、この作品が出来ていると教えていただきました。

んー!もう2020年最初のコレクションはこれで決まりー! 皆さま、黒宮さんの、美しくそして作品の中に引き込まれてしまう感じを体感ください。

吉田昌哉 コレクションエピソード

黒川 岳

drawing of animals (gamelanhuman)
黒川岳
2019
色鉛筆、画用紙
89×127mm

春のアートフェア東京につづき、人生2回目のART OSAKA 2019。 初日並んで2番目で突入しました。東京では舞い上がってしまい何も購入できなかったので今回は頑張るぞ。 イの一番にDMOARTSの小谷くるみさんの作品のゲットに向かうも既に全て売約済みで世の中の厳しさを知る。 ホテル形式のアートフェアは楽しく、部屋のいたるところに作品が並べられていて目移りします。 順調に数作品をゲットして、京都市立芸術大学さんの部屋に入る。

ギャラリーさんではない雰囲気が新鮮で鑑賞していると、スタッフの方が窓の外の向かいのビル屋上を指して 「さっきまで、あそこでパフォーマンスしていたんですよ!」と教えてくれました。 部屋に設置されているビデオを見ると、上半身裸の男性が何か言いながら練り歩いている。 そして、裸の吊るされた男の人がドラを鳴らしている!なんじゃこりゃー!これがパフォーマンスか!と驚愕するばかり。

今まで、パフォーマンスに合う機会もなく、食わず嫌いでは無いけれど、何となく避けて来たような気がする。 でも、黒川岳さんのパフォーマンスは、素直に楽しい、何故か楽しい!でーれーおもしれー!パフォーマンスっていいなと思いました。 そして、記憶に残すために、今回購入した作品を、こちらを頂けますか?とお願いすると、 黒川さんが「買っていただけるんですか!」と驚き。私も、びっくりでした! 皆さま、黒川さんの不思議でとても楽しいパフォーマンスをご堪能ください。

吉田昌哉 コレクションエピソード

城 愛音

drawing 2018
城 愛音
2018年
Oil on canvas
455×380mm

アート大阪に続き、神戸アートマルシェに行きました。 いつも通り作品購入費用捻出のため、新幹線を使わずローカル線で神戸へ。 ホテル形式のアートフェアも2回目で少し慣れたこともあり、じっくり各部屋の作品と神戸港の景色を堪能しました。 実は今回は、すこし前に京都の美濃屋町町屋でグループ展をされていた城さんの作品を拝見しようと思ってました。 フェアーを一巡してから、城さんの部屋を再訪。シュッとした油絵具の色彩がとても素敵でどの作品にしようかとても迷いました。

知り合いの先輩コレクターさんは、私の作品選びが迷いまくるのをご存じだと思いますが本当に迷うんです。 最終的には、今回コレクションした作品になるのですが、決め手は、城さんの作品にしては大変珍しく人物が描かれてないのです。 話をお聞きすると、一度は描いていたのだけれど、上描きで消したのだそう。レア感たっぷりです! 皆さま、城さんの美味しいカクテルのような色彩の油彩画をご鑑賞ください。

吉田昌哉 コレクションエピソード

出展作品

黒宮 菜菜

今回、吉田が推薦させて頂きました黒宮菜菜さんの作品ですが、困りました!何が困るって、黒宮さんの作品ほど、言葉や画像で説明したり、良さを分かって貰うのが難しい作品は無いと思うんです!もちろん色使いも綺麗で素晴らしい絵なんですが、見ていると不思議な事に絵の中に吸い込まれてしまうんです!上手い例えが浮かびませんが、あえて言うなら寝る時にふっと身体が無重力状態になる不思議な感じでしょうか!私はそれで購入しました。皆さま、その不思議感覚を是非感じてみてください。

吉田 昌哉 推薦文より

昨年のVOCA展の佳作賞受賞や、2019年のArtist Fair Kyotoへの出展、ARKO 2019では大原美術館で滞在制作するなど、私も注目しており、何作かコレクションしている作家さんです。

今回は古事記に登場する宇宙の起源とも伝えられる神々、アメノミナカヌシ、タカミムスビ、カミムスビがモチーフの作品2点と、因幡の白兎がモチーフの作品1点で、それぞれ6号サイズです。やはり質感がたまりませんね。以前は黒宮さんの作品はテカテカした質感でしたが、最近は今回のようにツヤを抑えた質感が多い印象で、今回の古事記のモチーフとも非常にマッチした落ち着いた印象です。

このコロナ禍の時代に、古事記の万物の根源を示すとされるモチーフを持ってきたところも流石という感じですね。調べてみると代表的なご利益は「健康長寿、良縁祈願、殖産振興」みたいです。欲しいなー。


黒川 岳

私のコレクションは、基本的に絵画作品です。何故?やはり現代アートの中では、自分にとって理解可能なことが多いからでしょうか! そのような中、今回推薦させて頂きました黒川岳さんはパフォーマンスがメインの作家さんです。アート大阪で映像を拝見したり、Instagramでパフォーマンスの様子を楽しく拝見しているのですが、黒川さんのアートは、私の理解出来る範疇をはるかに超えています。頭の中ってどうなってるんだろう?身体を吊るされて銅鑼を鳴らす!大きな竹の束を持ってビルの屋上でのパフォーマンス!真面目に全身全霊を掛けてされてる姿に感じるものがあります。皆さま、どうぞ黒川岳ワールドをお楽しみください。

吉田 昌哉 推薦文より

関西では有名なパフォーマンスや映像で表現される作家さんで、ARTISTS’ FAIR KYOTO 2020への出展や、今年開催されるARTISTS’ FAIR KYOTO 2021のサテライトでも黒川さんの展覧会が開催されます。先日発売された美術手帖のニューカマーアーティスト100でも紹介されており全国的にも注目を浴びてきている作家さんです。

コロナ禍でなければ会場でパフォーマンスをして頂きたかったので残念でしたが、黒川さんのドローイング、初めてみましたが面白いですね!
ゆるーい線で描かれるパフォーマンスの原案のようなドローイングが、ほっこりする可愛さでとても味がありますし、一体どんなパフォーマンスなのか、こちらの想像力を掻き立ててくれます。いつかそのパフォーマンスを見てみたくなりますね。

会場にはモニターで映像も展示されており、映像で使われる石も展示されています。本物の石でした。


城 愛音

今回、吉田が推薦させて頂きました城愛音さんです。城さんの作品の推しポイントは、なんと言っても美しいグラデーションの効いた太い線です。作品中には人物が描かれていて、人物像を取り囲む様に、あるいは放射上にグラデーションの線が走ります!まるで7色の水晶の洞窟の中に迷い込んだ様です。最近は、グラデーションの美しさが更に増して、まるで美味しいカクテルのよう。どうぞ皆さま味わってください。

吉田 昌哉 推薦文より

城さんの作品は、力強さと美しさが共存した独特の雰囲気でコレクターからも非常に人気の高い作家さんです。2019年のArtist Fair Kyotoへの出展や、2020年のVOCA展の展示など、様々な場所で目にするようになりました。

今回も代表作であるポートレートのシリーズ4点と、少し珍しい人物が描かれていないシリーズ1点です。画像ではなかなか伝わりませんがとても美しい発色の作品でした


中田 有美

2021年、吉田が推薦するアーティストは、中田有美さんです。私のコレクションは、色使いが美しく綺麗で、ずーっと観ていて心地よい作品が多いです。元々日本画が好きでカラーリストと言われた小野竹喬の大ファンです。中田さんの作品は、植物、幾何学的なものが何層にも折り重なるように、とても鮮やかな色で描かれていて、不思議な領域を創り出しています。鮮やかな色は、私には、しんどい絵になってしまう事もあるのですが、中田さんの作品は、ずっと観ていても心地好く、安らぎと温かさを感じます。どうぞ、是非皆さんもご鑑賞ください。

吉田 昌哉 推薦文より

正直言います!ごめんなさい。このコレコレ展で知るまで、中田さんのこと知りませんでした…
なんでこんなにいい作家さんを知らなかったのかと恥ずかしくなってしまいます。勉強が足りませんね。

大作が得意な作家さんのようで、今回出展されている作品は小作品ですが、すごくいい作品です。大作メインの作家が小作品を作ると、どうしても物足りない感じになることが多いのですが、中田さんの作品は、鮮やかな色合い・バランス感覚・盛り込まれた要素の多さが小作品であること感じさせません。見事です。

今回のコレコレ展で、私的には一番のサプライズでした。


今回ご紹介した作品は、多数SOLD OUTになっておりますが、いくつかの作品は大阪のTEZUKAYAMA GALLERYか、美術手帖のECサイト「OIL」でまだ購入可能です。是非覗いてみてください。

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