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【作家紹介】2020年注目のアーティスト③「黒宮 菜菜」

 

2020年注目のアーティストを紹介するこの企画、

増田将大さん、森井沙季さんに続き、最後の3人目のアーティストとして黒宮菜菜さんを紹介します。

 

黒宮菜菜さんは、このサイトのメイン企画である「アーティストインタビュー」の1人目のアーティストさんです。

 

黒宮 菜菜

 

1980年 京都生まれ

2015年 京都市立芸術大学博士(芸術学)学位取得


トーキョーワンダーウォール2014での「トウキョウワンダーウォール賞」受賞や、中原浩大・名和晃平・金氏徹平・宮永愛子などが過去に受賞した「京都市芸術新人賞」を2017年に受賞。
2019年はVOCA展での「佳作賞」や、大原美術館の若手作家支援事業「ARKO2019」の招聘作家に選ばれ、滞在制作で大作を発表し話題を呼ぶなど、近年注目される作家さんです。

 
ドナルド・シモダ(少年期)
2019年/227×158mm/木製パネル、キャンバス、アクリル絵具、 油絵具
Photo by Kai Maetani
 

私が、黒宮さんの作品を初めて観たのは、ギャラリーノマルで2018年に開催された個展「うつつ」です。

 

10mを超える作品が展示されており、あまりの迫力に圧倒されました。

冗談みたいに長い作品名にも驚きました…笑

その夢の始まりにさらに別の恐怖もあった。女全員が歌わなければならなかった!彼女たちの身体が同じで、同じように無価値であり、また心のこもっていない単なる響きのメカニズムであるにもかかわらず、女どもはそれを喜んだ!それは魂なき者たちの嬉しい連帯であった。女たちは心の負担、このおかしな誇り、個体であるという幻想をかなぐり捨て、誰もが同じであることに幸福を感じていた。
2018年/2700mm×10800mm/和紙、裏打紙、染料
Photo by Gallery Nomart
 

黒宮さんの作品は、夢の中でみる物語のような不思議な感覚を与えてくれます。

 

これは、黒宮さんが読書家で、モチーフを文学作品のワンシーンを引用していることも大いに関係があると思いますが、何よりも独特のぼかしと滲みの表現により、近いようで遠い、遠いようで近い、文学の世界と現実世界との間に存在する一種の違和感のようなものが巧く表現されているからではないかと私は思います。

 
舟に乗る
2017年/2970×7200mm/和紙、裏打紙、染料
Photo by Kai Maetani
 
Image-惜夜記より 夜の馬
2019年/160×130mm/木製パネル、キャンバス、アクリル絵具、 油絵具
Photo by Kai Maetani
 

現在、黒宮さんは液状に溶いた油絵具による油彩作品と、重ねた和紙に染料を滲ませて描く2つの作品を展開しています。

それぞれの作品は同じ作家が制作したとは思えないほど、異なる質感の作品ですが、どちらも共通した独特の世界観を生み出しています。

 
別れ道
2017年/2970mm×8100mm/和紙、裏打紙、染料
Photo by Kai Maetani
ジョンとスージー
2019年/910×727mm/木製パネル、キャンバス、アクリル絵具、 油絵具
Photo by Kai Maetani
 

2019年の勢いはそのままに、2020年もギャラリーノマルでの個展やVOCA展での展示など、様々なプロジェクトを控えています。

まずは、関東の開催であるVOCA展でどれほどのインパクトを与えるか非常に楽しみです。

 

2020年も目が離せません。

 
恋人が桜の木のうろに住みついてしまった。
2018年/814mmx595mm/和紙、裏打紙、染料
Photo by Gallery Nomart
 
Genderless boy
2019年/530×530mm/木製パネル、キャンバス、アクリル絵具、 油絵具
Photo by Kai Maetani
 

以下の雑誌に黒宮さんの紹介記事が掲載されています。

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