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【コラム】木村伊兵衛写真賞について

3月19日発売の「アサヒカメラ2020年4月号」にて、第45回「木村伊兵衛写真賞」を片山真理さんと横田大輔さんが受賞したと発表されました。

アサヒカメラ 2020年4月号

「木村伊兵衛写真賞」とは?

写真家の木村伊兵衛の業績を記念して、1975年に朝日新聞社が創設した写真賞です。各年、写真制作や発表活動にすぐれた新人写真家が対象となり、写真界の芥川賞とも呼ばれています。


木村伊兵衛とは?

東京都生まれ 1901年−1974年

報道写真とポートレートを結合させた新しい分野を開拓した写真家で、芸術作品というと大型カメラが主流の時代に、小型カメラによる作品作りを試み“スナップ写真の名手”と呼ばれた。名前の読み方は「キムラ イヘイ」。

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過去の受賞者

第1回(1975年度)北井一夫
第2回(1976年度)平良孝七
第3回(1977年度)藤原新也
第4回(1978年度)石内都
第5回(1979年度)岩合光昭倉田精二
第6回(1980年度)江成常夫
第7回(1981年度)渡辺兼人
第8回(1982年度)北島敬三
第9回(1983年度)該当者なし
第10回(1984年度)田原桂一

第11回(1985年度)三好和義
第12回(1986年度)和田久士
第13回(1987年度)中村征夫
第14回(1988年度)宮本隆司
第15回(1989年度)武田花星野道夫
第16回(1990年度)今道子
第17回(1991年度)柴田敏雄
第18回(1992年度)大西みつぐ小林のりお
第19回(1993年度)豊原康久
第20回(1994年度)今森光彦

第21回(1995年度)瀬戸正人
第22回(1996年度)畠山直哉
第23回(1997年度)都築響一
第24回(1998年度)ホンマタカシ
第25回(1999年度)鈴木理策
第26回(2000年度)長島有里枝蜷川実花
第27回(2001年度)川内倫子松江泰治
第28回(2002年度)オノデラユキ佐内正史
第29回(2003年度)澤田知子
第30回(2004年度)中野正貴

第31回(2005年度)鷹野隆大
第32回(2006年度)本城直季梅佳代
第33回(2007年度)岡田敦志賀理江子
第34回(2008年度)浅田政志
第35回(2009年度)高木こずえ
第36回(2010年度)下薗詠子
第37回(2011年度)田附勝
第38回(2012年度)菊地智子

第39回(2013年度)森栄喜
第40回(2014年度)石川竜一川島小鳥

第41回(2015年度)新井卓
第42回(2016年度)原美樹子
第43回(2017年度)小松浩子藤岡亜弥
第44回(2018年度)岩根愛

ホンマタカシ、蜷川実花、川内倫子、松江泰治、畠山直哉、柴田敏雄、鷹野隆大、高木こずえ等、現在アートの領域でも活躍されている作家さん達が受賞されています。

現代アートの写真領域でトップに位置している、杉本博司・森山大道・アラーキーなどは受賞していませんが、今後は山谷佑介や小林健太、武田陽介など、現代アートの領域で闘う次世代の写真家が候補に上がってくることを期待します。

第45回(2019年度)のノミネート作家と受賞者

池田宏
「AINU(写真集)」

片山真理
「GIFT(写真集)」
「第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展企画展『May You Live in Interesting Times』(展示)」

齋藤陽道
「感動、(写真集)」
「感動、(展示)」
「至近距離の宇宙 日本の新進作家vol.16(展示)」

田口和奈
「エウリュディケー(写真集)」
「エウリュディケーの眼(展示)」

横田大輔
「Sediment(写真集)」
「Room. Pt.1(展示)」

☆が受賞者


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