国内の国際芸術祭〈東日本編〉
前回の記事では「トリエンナーレ 」と「ビエンナーレ」の違いについて簡単に説明しましたが、今回から二回にわたって国内の国際芸術祭を説明していきたいと思います。
大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ
- 新潟県の越後妻有地域で2000年から3年ごとに開催されている世界最大規模の国際芸術祭。
- 会場は、新潟の十日町市と津南町で開催される。
- 開催時期は、7月後半~9月中旬頃
- 「人間は自然に内包される」を理念に、新潟県の越後妻有地域の約760㎢の広大な土地を美術館に見立て、アーティストと地域住民とが協働し地域に根ざした作品を制作、継続的な地域展望を拓く活動を目的とする芸術祭。広大な田舎が舞台なので、車をレンタカーして周るのがおすすめ。
- 過去には、草間彌生、マリーナ・アブラモヴィッチ、蔡國強、クリスチャン・ボルタンスキー、レアンドロ・エルリッヒ、淺井裕介、川俣正、ジェームズ・タレル、目、植松奎二 などが出展
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ヨコハマトリエンナーレ
- 横浜市で2001年から3年ごとに開催される現代美術の国際展覧会。*2004年は資金や会場の都合で開催できず、2005年に開催。それ以降3年ごとに開催。
- 会場は、横浜美術館を中心に横浜市内で開催。
- 開催時期は8月頃~11月頃(2020は7月頃~10月頃)
- 日本で初めての大都市部での大規模な国際展で、国際的に活躍するアーティストの作品や、新進のアーティストも広く展示する芸術祭。
- 過去には、アイ・ウェイウェイ、オラファー・エリアソン、荒木経惟、マン・レイ、横尾忠則、田中功起、奈良美智、会田誠、草間彌生、杉本博司 などが出展。
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札幌国際芸術祭
- 札幌で2014年より開催されている国際芸術祭
- 会場は、北海道の札幌市内で開催。
- 開催時期は、12月中旬頃~2月中旬頃、過去2回は夏~秋
- 過去には坂本龍一や大谷良英がディレクターを勤めたり、2020年では複数のディレクターによるチーム制を採用している芸術祭で、出展作家も国内外のキャリアのある作家が多数出店している。2020年は冬開催なので冬の札幌をどう生かしていくか注目。
- 過去には、畠山直哉、石川直樹、ナムジュン・パイク、アンゼルム・キーファー、
- アンゼルム・キーファー、松江 泰治、宮永愛子、工藤哲也 などが出展。
リボーンアート・フェスティバル
- 宮城県で開催される芸術祭。2017年、2019年と開催されているためビエンナーレに分類。今後は不明。
- 会場は、宮城県石巻市中心で開催。
- 開催時期は8月頃~9月末頃
- 東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県石巻市を中心に開催。山間の集落に宿る命の美しさにスポットを当て、アート・音楽・食を楽しむことができる芸術祭。割と舗装されていない道を歩くので、運動靴必須。
- 過去には、名和晃平、草間彌生、淺井裕介、バリー・マッギー、真鍋大度、アニッシュ・カプーア、JR、Chim↑Pom、宮島達男、カオス*ラウンジ などが出展。
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中之条ビエンナーレ
- 群馬県で2007年より2年ごとに開催されている国際芸術祭。
- 会場は、群馬県中之条町内で開催。
- 開催時期は、8月後半頃~9月後半頃
- 伝統行事・食事・温泉・里山文化などをもつ中之条町に、各国から様々なアーティストが集まり、現代アート展示、演劇、ワークショップ、マルシェなどを開催する芸術祭。
- 過去には、AKI・INOMATA、青野千穂、ウ・チュイェン、白矢 幸司 が出展。
東日本で有名な芸術祭はなんといっても「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」です。都心からも距離があり、日帰りでは難しいですが、このためだけにお金をかけて行く価値のある芸術祭です。
同じくアクセスしにくく、移動にエネルギーが必要な場所もありますが「リボーンアート・フェスティバル」もとても素晴らしい芸術祭です。
今後、少子化で人口が都市に集中してくと言われていますが、どちらも地域活性化を目的とした芸術祭で、大きな経済効果を得るなど結果を残しています。
今後も東日本でどんな芸術祭が開催されるか楽しみです。