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【アートレビュー】加賀城 健「Manipulation / Interchange」

加賀城 健「Manipulation / Interchange」

three konohana で開催されている、加賀城 健さんの個展にお伺いしてきました。

この企画は、前期の2週間と後期の3週間それぞれに、最新作を中心に展示手法や作品の形状が異なる2種類の個展形式で構成されています。

残念ながら前期を観ることはできませんでしたが、今回は後期について紹介させて頂きたいと思います。

加賀城さんは染色を用いて作品を制作される作家さんで、今回の展示も全て染色を用いた作品です。

染めることで意図的なモチーフを表しているのではなく、染料に生地を浸けることによって浮かび上がってきた図をそのまま作品にしています。模様に関してはアンコントロールでありながら、浸ける際の染料の量の調合により色の密度がコントロールされています。以下の2つの作品は同じ技法で作られていますが、染料の量の違いによって大きく雰囲気の異なる作品になっています。

 

滲みや染めの強弱により生まれる独特の色味や模様が、細菌のように見えたり氷の結晶に見えたりと、鑑賞者により大きく見え方が異なります。

 

純粋に染めた生地を飾るだけでは、工芸的な作品になってしまいますが、オリジナルの変形木枠と組み合わせることにより、たわみや歪みをが生まれ、偶然性や身体性がうまく表現されているように感じました。

 

 

 

とても面白い展示でした。

2月13日まで開催されていますので鑑賞してみてはいかがでしょうか。

 

加賀城 健「Manipulation / Interchange」

~2022年2月13日(日)
休廊日:毎週月~水曜
開廊時間:12:00~19:00
会場:the three konohana
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