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【アートニュース】アート界で最も影響力のある100組のランキング「Power 100」

「Power 100」

毎年恒例のアート界で最も影響力のある100組をランキング形式で発表する「Power 100」の2021年度版が公開されました。

ベスト5は以下のメンバーになります。

  • 1位)ERC-721(規格)
    NFT(非代替トークン)の取り扱いをするための規格を指す「ERC-721」
  • 2位)アナ・ツィンアメリカの人類学者)
    カリフォルニア大学サンタクルーズ校の人類学部の教授。 2018年、王立人類学研究所のハクスリー記念メダルを受賞
  • 3位)ルアンルパ(アート・コレクティブ)
    2022年のドクメンタ15のアーティスティック・ディレクターに選ばれたインドネシアのアート・コレクティブ(アーティストによって形成された集団)
  • 4位)シアスター・ゲイツ(アーティスト)
    地域論や土地開発に注目した作品や彫刻、パフォーマンスを生み出すアーティスト
  • 5位)アン・イムホフ(アーティスト)
    ビジュアルアーティスト、振付師、パフォーマンスアーティスト

 

1位と2位は、規格と人類学者というアートと直接的に繋がりが無いチョイスですが、昨年の1位がBlack Lives Matter・4位が#MeTooであるように、古典的なアートの枠組みからはみ出し、アートが大きな広がりを見せていることがわかります。

また、ルアンルパは昨年の2位に続いて3位とアーティストやアート・コレクティブの中では、2年連続トップになっています。

20位以内の、アーティストとアート・コレクティブは以下のメンバーになります。

  • 7位 Cao Fei(アーティスト)
  • 8位 Karrabing Film Collective(アート・コレクティブ)
  • 9位 Carrie Mae Weems(アーティスト)
  • 11位 Kara Walker(アーティスト)
  • 15位 Olafur Eliasson(アーティスト)
  • 17位 Hito Steyerl(アーティスト)
  • 19位 Forensic Architecture(アート・コレクティブ)
  • 20位 Arthur Jafa(アーティスト)

 

残念ながら今年も日本人アーティストは選ばれませんでした。

2019年は草間彌生さんが8位になりましたが、それ以降日本人アーティストは100位以内に1人も入っていませんね。2003年に村上隆さんが7位になっていますが、2013年以降選ばれていません。非常に厳しい現状を表していますね。


今回、アーティスト以外の日本人では森美術館館長の片岡真実さんが選ばれています。今回は選ばれませんでしたが、このランキングの常連である長谷川祐子さんと、女性キュレーターの活躍が目覚ましいですね。

来年は日本人のアーティストが選ばれるこを願いましょう!

 

 

 

 

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