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【アート情報】渋谷・松涛にオープンする現代アートのコマーシャルギャラリー 『biscuit gallery』について

現代アートの情報サイト「Bur@rt」の編集⻑コバヤシマヒロさんが、若手美術作家の作品を中心に取り扱うコマーシャル・ギ ャラリー『biscuit gallery(ビスケット・ギャラリー)』を、東京都渋谷区の松涛文化村ストリート沿いに2021年3月12日(金)にオープンするようです。

コバヤシマヒロさんからギャラリーをオープンすることは伺っていたのですが、プレスリリースを見て、想像以上のギャラリー環境・設備( 立地・フロア数・照明)に驚きました。

以下、プレスリリースに記載されていたギャラリー概要です。

【『biscuit gallery』の特⻑】

(1) 国内外の若手作家を中心にした企画展

展示機会の限られる若手作家を中心に企画展形式で展開いたします。国内はもちろん、海外作家の展示も積極的に進めます。

(2) 作家の成⻑機会を創出

国内外のアートフェア出展、積極的なプロモーション、一般企業とのアート関連業務などへ積極的に取り組み、若手作家の成⻑機会を創出します。

(3) 都心の利便性、立地の良さ

渋谷駅から徒歩6分、神泉駅から徒歩3分、若者が多く往来する松涛文化村ストリート沿いに位置。南向きの自然光が注ぐ路面店で、往来する多くの通行人が目に触れる機会の多い、国内では希有な現代アートギャラリーです。

(4) 3フロア構成

ギャラリーはbiscuitビルの1階から3階の3フロアで構成されます。合計100m²を超える複数展示フロア展開により、複数作家によるダブル個展や、トリプル個展、美術作家や批評家によるトークイベントやアートコレクター座談会など、多目的な活用シーンに対応します。

(5) 多様な展示空間を実現する施設設計

総壁面⻑は約85メートルの釘打ち可能な白壁中心に施工され、 国内の美術館、ギャラリーでは初の採用となる新世代照明システムを導入。幅広い色温度(1800K~12000K)、高い演色性、カラー演出など、様々な機能を持つ照明設備を用意し、平面、立体、映像、インスタレーションなど、多様な展示方式に対応出来る設計を実現しました。

注目すべきは(4)と(5)でしょうか。

3フロア構成のギャラリーはあまり聞いたことがありませんよね。

複数のギャラリーが同じビルに入ってるパターンは多いですが、『biscuit gallery』のように一つのギャラリーで複数の展示スペースがあることで、それぞれの展示を関連付けさせたり、あえて対比させたり、展示の幅はかなり広がりそうですね。

私自身、照明に関してはあまり詳しくありませんが、最近のアーティストに求められる条件として、展示空間をいかに自分の世界観で表現し、作品の一部として成り立たせるかというところはとても重要だと感じています。

日本のトップアーティストと言われる人たちも、壁の色や照明、展示台などの展示空間にも非常にこだわっています。

例えば名和晃平さんは、めちゃくちゃ照明の調整にこだわることで有名ですし、若手作家だと菅原玄奨さんもかなり考えてライティングしていると聞きます。

そのあたりを柔軟に対応できる照明設備は今後の現代アートギャラリーにとって求められてくるポイントだと思うので、このギャラリーでアーティストがどういう世界観を作るのかとても楽しみですね。

私自身、まだお伺いできていませんが、とても面白いギャラリーになりそうです。3月12日からグループ展が始まるようなので、楽しみにしておきましょう。

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