現代アートを観ていると、キャプションの技法や素材の部分に「FRP」と表記されていることがよくあるかと思います。
日本のアーティストでは、村上隆や奈良美智、名和晃平など日本を代表するアーティストが立体作品に用いています。
今回は、その「FRP」について調べてみたいと思います。
「FRP」とはFiber Reinforced Plasticsの略で、日本語で言うと繊維強化プラスチックです。
エポキシ樹脂やフェノール樹脂などに、ガラス繊維や炭素繊維などの繊維を複合して強度を向上させた強化プラスチックで、
安価・軽量・高耐久性で、成型や穴あけ等の加工も比較的容易なことから、小型船舶の船体や、自動車・鉄道車両の内外装、ユニットバスや浄化槽などの住宅設備機器でよく使用されている素材です。
FRPは繊維と樹脂の組み合わせにより様々な種類が存在するようです。
用途に合わせて様々な特徴を持った種類があるようで、ガラス繊維強化プラスチックが一般的に使われているFRPのようです。
炭素繊維強化プラスチックは自動車や航空機の利用され、ボロン繊維強化プラスチックは軍事兵器やスペースシャトルに用いられるなど、様々な分野で活躍しているようです。
以上、簡単にまとめてみました。
FRPの利点を考えると、非常に現代アートにフィットした素材であるように感じます。
今後も、立体作品の中心素材となっていくでしょう。
これからも注目していきましょう。