今回「版画芸術」という雑誌の2020年春号を購入しました。
名和晃平さんの記事目当てで購入したのですが、非常に面白い特集が多かったので皆様に紹介したいと思います。
書籍情報
版画芸術 No.187 2020 春号
2020年3月1日発行
阿部出版株式会社発行
私自身も初めて購入した雑誌ですが、春・夏・秋・冬で販売されている雑誌のようです。総ページ数は162ページでA4サイズくらいの大きさです。なかなかしっかりとした作りの雑誌です。
値段は2000円+税と少し高いですが、値段以上の価値はあると思います。
CONTENTS
特集 「彫刻」と「版画」立体と平面の関係
・青木野枝の版画
版画の協同制作から見えるもの インタビュー青木野枝
青木野枝 版画シリーズ作品一覧
・彫刻家の版画
三沢厚彦、瀬川剛、冨井大裕、名和晃平、金氏徹平
・版画家の立体作品
井出創太郎+高浜利也、大西伸明、阿部大介+鷹野健、芳木麻里絵、大場咲子
・「彫刻」と「版画」あるいは立体と平面の関係性
・今すぐ買える版画の逸品 版画マーケットプライス
・版画家ヒストリー 山中現
・「版画アートコレクション」の作家 久後育大
・写真芸術の世界 森村泰昌
・近代日本のアール・デコ
・展覧会スポットライト
・展覧会レポート
・展覧会を見に行こう
・版画技法実践講座
・付録 版画用語辞典ハンドブック
感想
何よりも、青木野枝さんの特集が非常に良かったです。以前から青木野枝さんの版画作品は、鉄の雰囲気とはまた違った雰囲気でとても気になっていましたが、版画工房の方との対談で色々見えてくるものがあり面白かったです。
他にも、三沢厚彦さんのアートコレクターな側面も垣間見れたり、ボリュームは少ないですが名和晃平さんや金氏徹平さん、大西伸明さんなど現代アートのトップで活躍している作家の版画表現について知ることができます。
版画を購入できる特集があったり、付録の版画用語辞典ハンドブックは普段あまり知ることのできない版画や浮世絵の専門用語がまとめられていて勉強になります。
トータルで満足度の高いおすすめの雑誌です。
皆様、宜しければ是非お読み下さい。