アートコレクターが発信するアート情報サイト    Art information site sent by art collectors

【アート情報】髙戸蒼月花 個展「session,doorway」

髙戸蒼月花 個展「session,doorway」

3月に開催した「Bandwagon Effect」にも参加していただき、私自身も注目している作家 髙戸蒼月花 さんの個展が開催されています。

髙戸蒼月花さんは1997年大阪府生まれ。2022年に京都芸術大学芸術学部芸術研究科芸術専攻修士課程を修了された新進気鋭の注目作家です。髙戸さんの作品は、一見、抽象的にも具象的にも見える作品ですが、対峙するとぼんやりと浮かび上がる光や夢のようで、モチーフを捉えれそうで捉え切れない独特の世界観が魅力的です。

今回は、中原正夫さんの個展を開催していたBEAK 585ギャラリーでの展示ですが、中原さんの世界観とも通ずるような雰囲気を持っており、こちらのギャラリーとも非常に相性の良い作家なのかなと思います。

【アートレビュー】中原正夫 「Remember Landscape」

髙戸は大学院卒業後、京都岡崎蔦屋書店「照らして歩いて確かめる」の個展を経て画廊での初個展となります。髙戸は幼稚園のころから迷路を書くのが好きで、その中で自分の世界を広げて遊びました。
その中には家具や階段、玄関や天井裏、ふろ場など書き、架空の登場人物を使い、自由に動かして遊びました。
今の制作もずっとその延長線上にあり、その世界は平穏であり、時には逃避の場所なのだと彼女はいいます。
そこから生まれる作品には、髙戸の内面世界が広がり、観る者の内側に静かに、強く語りかけてきます。
流行りの作風ではないかもしれませんが、何か大きな期待を抱かせる髙戸の初個展を是非ご高覧願います。

【アーティストステートメント】
幼稚園の頃は迷路を描くのが好きだった。⼩学⽣の休み時間は自由帳に空想の家を描いて過ごした。
⽞関や⾵呂場、家具、はしご。地上の家や蟻の巣のような地下の家も描いていた。
迷路はたくさんの入口や出口、出口からまた入口を作れる。家は自由に増築できるし、誰が住んでも良い。
現在の私が絵を描く理由はそれらの延長で、目の前の画面と過去に制作した画面を行き来して過ごしていく。
髙戸蒼月花

紹介が遅れてしまい、2022年11月15日までとなってしまいましたが、期待できる若手作家の注目すべき展示かと思います。
皆様、ぜひ!

髙戸蒼月花 個展
「session,doorway」展
2022年10月21日 – 2022年11月15日
12:00 – 19:00
金 – 火 開廊
水 – 木 休廊ビーク 585 ギャラリー
BEAK 585 GALLERY
〒530-0047 大阪府大阪市西天満4丁目5-25 北老松ビル2階

最新情報をチェックしよう!