「ONBEAT Vol.14」
「ONBEAT」は、美術を中心に、ファッション、音楽、建築など、日本の芸術文化をボーダーレスにアートと捉え、和英併記で世界に発信するバイリンガル美術書籍です。
Vol.14の今号は、名和晃平と横尾忠則の特集記事です。
名和晃平さんのインタビュー記事は様々なメディアで掲載されていますが、今回のインタビュー記事は今年より金沢21世紀美術館の館長となった長谷川祐子さんが聞き手という非常に贅沢な内容です。
今回のインタビューは、 ”「SYNTHESIS」展以降を語る” というタイトルです。
「SYNTHESIS」は2011年に東京都現代美術館で開催された名和さんの個展ですが、そこから国際的に活躍をはじめ、様々な作品が生まれたターニングポイントともいえる展示です。
このインタビューでは「SYNTHESIS」以降の作品がわかりやすく解説されており、作品画像も沢山掲載されています。
「Metamorphosis Garden(変容の庭)」や、フランスのセガン島で恒久的に展示されることが決まった、高さ25mの彫刻作品「Ether(Equality)」のイメージ画像も掲載されています(SNS以外ではおそらく始めての公開では?)。
名和晃平さんと長谷川祐子さんといえば、犬島の「F邸」の作品です。妹島和世さんの建築した「F邸」に「Biota(Fauna/Flora)」という作品が展示されているのですが、まさかあれが50日間で制作されていたとは思いませんでした。そのあたりの裏話がとても面白かったですね。
余談ですが、現在銀座SIXで展示されている「Metamorphosis Garden(変容の庭)」は「F邸」から展開された作品です。
銀座SIXで鑑賞される際は、名和さんの公式HPで「Biota(Fauna/Flora)」を見てから鑑賞されることをお勧めします。http://kohei-nawa.net/works/biota
名和さんのことをあまり知らない方や、詳しい方も楽しむことができる、とても充実した内容でした。
是非お読みください。