美術手帖 2021年2月号「2020年代を切り開くニューカマー・アーティスト100」
美術手帖にて約5年ぶりにニューカマー・アーティスト100の特集です。
非常に楽しみにしていた企画で、とてもいい内容でしたので紹介させて頂きます。
前回・前々回の特集号については、以下にまとめておりますので宜しければご覧ください。
今回紹介されている100人(99人)は以下のメンバーです。
- 浅野友理子
- 柳瀬安里
- エレナ・トゥタッチコワ
- 菊地匠
- 関優花
- 川口瑠利弥
- キヤマミズキ
- 小川潤也
- 久保田智広
- さとうくみ子
- 杉藤良江
- 八幡亜樹
- 高本敦基
- 鈴木雄大
- Shart &Bahk
- 磯崎未菜
- 古閑慶治
- 山口麻加
- 本山ゆかり
- 泉川のはな
- 菊池聡太朗
- 斉木駿介
- 水上愛美
- 宮田明日鹿
- 近藤太郎
- 田島ハルコ
- 木坂美生
- 前田耕平
- 副島しのぶ
- 盛田渓太
- 青柳拓
- 濵口京子
- みょうじなまえ
- 春原直人
- 青木美紅
- 森山晴香
- 許寧
- 近藤七彩
- 大見新村プロジェクト
- 宮川知宙
- リリー・シュウ
- 幸洋子
- 猪瀬直哉
- うらあやか
- 皆藤齋
- 東山詩織
- 鄭梨愛
- 寺田衣里
- 堀内悠希
- 乾真裕子
- 阿児つばさ
- 畑山太志
- ジョン・パイレス
- 木下令子
- 細井美裕
- 平野真美
- 鮫島ゆい
- 遠藤薫
- 内田望美
- 小林紗織
- 櫻井崇史
- 小笠原盛久
- 工藤千尋
- 臼井達也
- 後藤有美
- 仲田恵利花
- 折笠良
- 長田奈緒
- 名もなき実昌
- 灰原千晶
- 渡邉庸平
- 石澤英子
- 山本千愛
- 大橋鉄郎
- 桑迫伽奈
- オヤマアツキ
- 岩本麻由
- 高野萌美
- 隅田うらら
- 青原恒沙子
- 高橋臨太郎
- 青山真也
- Ahmed Mannan
- 石毛健太
- 查雯婷
- 迎英里子
- 黒川岳
- 浦川大志
- 吉田山
- 丸山のどか
- 藤田クレア
- NTsKi
- 西永怜央菜
- 大野晶
- 川角岳大
- 澤田華
- 寺田健人
- 野村由香
- 武政朋子
- 谷澤紗和子
結構知らないアーティストが多いですね…
勉強不足を痛感しております…
では、気になるアーティストを何人かピックアップして紹介していきます。
黒川岳
p 82
関西では非常に有名なパフォーミングアーツを中心に発表しているアーティストです。今月開催されるコレコレ展の関西版にも出展してくださる予定で、どのような作品が出てくるのか非常に楽しみにしています。
しかし、今回のニューカマーはパフォーミングアーツや映像作品のアーティストが多いですね。映像作品をコレクションしているコレクターも増えてきていますし、コロナ禍と相性の良い表現手法とも言えるので、今後もこういったアーティストの重要性が高まってくるでしょうね。
名もなき実昌
p 66・67
最近、梅沢和木さんや名もなき実昌さんのように、日本独自のカルチャーから生まれた新時代のアーティストが沢山出てきていますが、名もなき実昌さんはその筆頭と言えるでしょう。作品の面白さに加え、発信力、様々な手法で表現する力もあり、今後の活躍に期待です。
長田奈緒
p 65
直接作品を拝見したことがないのですが、今回一番観てみたいと思ったアーティストです。
現代に流通するレディメイド(ダンボールや絆創膏などの既製品)をシルクスクリーンで表現しているようですが、デュシャンやウォーホールを意識させる非常に現代アートらしい作品ですね。もう少し分かりやすくもできると思うのですが、あえて非常に高いクオリティーで仕上げている所がいいですね。スケールの大きな作品もどんどん作っていって欲しいですね。今後に期待。
鮫島ゆい
p 58・59
「THE POWER OF ART」にも協力してくださったアーティストさんです。
アンテルーム京都にも鮫島さんのコンセプトルームがあり昨年取材しました。
鮫島さんの作品は、モノトーンの中に部分的に現れる色、不定形なキャンバス、何かに見えるようで見えない抽象的な表現が不思議で面白い作家さんです。私もいつかコレクションしたいと思っています。
畑山太志
p 55
すでにコレクターに人気の注目作家ですが、これからもバリバリ活躍していきそうですね。2014年に「第1回CAF賞」優秀賞、審査員特別賞(名和晃平賞)を受賞してから順調に成長している印象です。いくつかのシリーズを作られていますが、個人的には白い作品が好みです。欲しい。
猪瀬直哉
p 48
ニューカマー・アーティストなんでしょうか?笑
セカンダリーでもバリバリ流通している作家なので、今回の企画への推薦はどうかなとは思いますが、間違いなく素晴らしいアーティストです。作品のクオリティ・強度共に十分に世界で戦えるアーティストと言えるのではないでしょうか。
菊地匠
p 16
初めて知ったアーティストですが、すごく気になった作家です。
岩絵具を用いたペインティングのようですが、ラフな線と余白(使い方が非常に上手い)の効果により岩絵具が今まで見たことのないような輝きを放っています。いいですね。これからどんな変化を遂げていくのか非常に楽しみです。
本山ゆかり
p 28
今回のニューカマー・アーティスト100で、唯一私が作品をコレクションしているアーティストです。以前インタビューにも答えてくださりました。
本山さんの作品は、とてもシンプルで、あまり芸術に興味のない人に見せると変な反応をされそうですが、かなりレベルの高いことをされているアーティストです。難解な作品が多いためか、まだまだ過小評価されており、時代が本山さんに追いついていないのかなと感じています。
個人的には布に刺繍をした作品をいつかコレクションしたいと思っています(某美術館に収蔵された作品、以前コレクションしようか本気で悩んでいました)。
気になったアーティストを何人かピックアップしましたが、今回は知らないアーティストが多くて、他にも気になる作家が沢山いました。
ジャンルも様々でしたし、かなり幅広い年齢層(16歳から73歳まで)という点も非常に面白かったです。
数年毎にやって欲しい企画ですね。
果たして5年後、10年後、何人のアーティストがスターとなっているのでしょうか。追いかけていくだけでも楽しいですね。
皆様も是非読んでみてください!