【書籍レビュー】Pen「21世紀・写真論。」
今回は、Penの最近号を紹介いたします。
最近はPenもよくアート系を特集してくれるので嬉しいですね。
今回は「写真」の特集です。
タイトルは「21世紀・写真論。」
コンテンツは以下の内容になります
- 2001〜20年、今世紀を表現する21人の名作。
- 21世紀の写真は、ふたりが創造した世界に続く。
- 緊迫感や表情を、率直に伝える報道写真の力。
- アート写真は、見えない本質を見せようとする。
- 世界の人々を魅了する、ファッション写真の現在。
- じっくり見たい、目利きが選ぶ珠玉の写真集。
- この秋注目の展覧会で、心に残る一枚を見つける。
メイン記事ともいえる「2001〜20年、今世紀を表現する21人の名作。」は、2001年から各年ごとに象徴的な作品を選出して紹介しています。
- 2001年 ロバート・フランク 荒木経惟
- 2002年 マーク・リブー
- 2003年 ペンティ・サマラッティ
- 2004年 サラ・ムーン
- 2005年 具本晶
- 2006年 キャロリーヌ・ハリー
- 2007年 東松照明
- 2008年 JR
- 2009年 ジョセフ・クーデルカ
- 2010年 セバスチャン・サルガド
- 2011年 アンドレアス・グルスキー
- 2012年 トーマス・ルフ
- 2013年 マイケル・ケンナ
- 2014年 森山大道
- 2015年 ニック・ブラント
- 2016年 川田喜久治
- 2017年 吉田亮人
- 2018年 西野壮平
- 2019年 スティーブン・ギル
- 2020年 上田優紀
というラインナップです。非常に丁寧に解説されており、とても勉強になります。個人的にはニック・ブラントの作品が『Wasteland with Elephant』が非常に好みでした。コンセプトと作品のインパクトが本当に響く作品です。
その他の特集で気になったのは、報道写真とファッション写真の特集です。
現代アートの写真作品の領域は本当に広がってきていると感じていて、最近ファッション写真や報道写真は注目してチェックするようにしています。
今回紹介されていた、グッチのノアの方舟をモチーフにしたグレン・ルッチフォードの作品めちゃくちゃかっこいいです。
日本の若手作家では小林健太さんや山元彩香さん、西野壮平さんなどが紹介されています。
写真とは関係ありませんが、後ろの方にある鴻池朋子さんの特集記事も必見です。
全体的に見て非常にいい雑誌でした。
写真に詳しい方も、これから写真のアートに触れていこうと思っている方、どちらにもお勧めです。