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Chang Teng-Yuan「Human Being:COVID-19」

映像作品データ(USBメモリ)が封入された作品パッケージ

緊急事態宣言は解除されましたが、新型コロナウイルスの影響で様々な展示が延期・中止、展示方法の変更を余儀なくされています。

今回は、急遽一風変わった展覧会へと変貌した Gallery Nomartの「Human Being: COVID-19」について紹介いたします。

 

2020年5月、ギャラリーノマルでは台湾人アーティストChang Teng-Yuanの3回目の個展を予定していました。
しかし、アーティストは来日することが出来ません。非常事態宣言を受けて臨時休廊中のギャラリーも、人を招き入れる事が出来ません。元々予定していた個展は、来年へ延期する事になりました。
しかし、こんな時期だからこそ出来る事があるはず!
Changと相談の上、この状況こそをテーマとした展覧会を開催することになりました。

展覧会名は「Human Being: COVID-19」。このwebsiteを通じて全世界の人々とテーマを共有し、新たな一歩を想像し、創造する試みです。
ChangはCOVID-19をモチーフとした新作映像を制作しました。このwebsiteでは、ストーリー(映像)の断片であるスケッチだけを公開します。そのスケッチには幾つもの選択肢があり、選び方によって243の物語が生まれていきます。
彼のスケッチを元に自由に物語を想像し、自分だけのストーリーを入手してください。あなたが選んだ物語(映像)は、購入後に送られてくる缶詰の中の映像データ(USBメモリ)を再生することで初めて見ることが出来ます。一つとして同じものはない、あなただけの物語が、ここから始まります。

– Gallery Nomart 公式サイトより引用 –
 

張騰遠 Chang Teng-Yuan(チャン テンユァン)は、台湾生まれの台湾を拠点に活躍しており、台北ビエンナーレへの選出(2016)や国立台湾美術館での個展(2013)など、台湾で非常に注目されている作家さんです。

世界の終焉から百万年後の未来を舞台に、現代の文明をリサーチする「Parrot Man(オウムマン)」というキャラクターを描く作品が特徴で、近年はペインティングに加え、立体作品や版画作品など、様々な手段で独特の世界観を表現しています。

 

今回の展示は、アポイントによりギャラリーで映像を観ることができますが、会期中の月曜から土曜の13:00〜19:00まで、無人のギャラリー壁面に映像が投影されており、You Yubeでライブビューとしてみることができます。

Nomartの公式HPより閲覧可能です。

↓↓↓

https://www.nomart.co.jp/covid/index.php

展示会場風景
 

今回の映像作品はただの映像作品ではありません。

映像作品の価格は15,000円(税別)で購入可能です。

5つのチャプターがあり、それぞれのチャプターで3種類の映像からそれぞれ1つずつを選択していき、購入する映像作品を購入者本人が組み合わせていきます。そのため、243種類のストーリーが存在することになります。

ただ、購入の時点で映像は見ることはできないので、作品が届いて初めて作品を見ることができます。

 

購入すると映像作品はUSBに入れられ、缶に詰められて送られてきます。

You Tubeのライブビューで左に小さく映っているテーブルが、製缶する作業台のようで、作品のオーダーが入れば、スタッフがここでオーダーのあった映像作品をUSBメモリに焼いて缶に封入し発送するようで、その一連の作業も含めてとても面白い試みです。

歴史的な時代となってしまったこの時代を象徴する映像作品(展示)と言えると思いますので、皆様、是非ノマルのサイトを覗いてみて下さい。

https://www.nomart.co.jp/covid/index.php


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