【アーティストインタビュー】石原梓
- 1989年 大阪府生まれ
- 2012年 京都精華大学 芸術学部 造形学科 洋画コース 卒業
2016年のシェル美術賞入選や、2019年・2020年のARTISTS’ FAIR KYOTOでは塩田千春に推薦されるなど、関西を中心に注目される作家。
ARTISTS’ FAIR KYOTOで作品を観た時に、作品から優しい独特の雰囲気を感じました。色合いやモチーフからくる部分もあると思いますが、作品の内面から滲み出てくるような優しさはどこから生まれるのか、とても興味があったためインタビューをお願いしました。
石原梓です。大阪府出身です。
作風やコンセプトについて教えて下さい。
作風は、見たものをお腹の中で消化してそれを出していくような感じです。それは他の人から言わせると直感的な感覚を持って作った作品ということになると思うので、直感的な作風だと思います。
コンセプトは、2017年に河原を散歩している時に気がついた、全てのものは移動しているという気付きを軸に展開しています。最近は主に、知っているけれど触ったこともない、行ったことがないというようなことが果てしなく続いていることに興味をもって作品に向かっています。一言で簡潔には言えないですけれど、そういったものがそれぞれの作品の中には混ざっています。
コンセプトは、2017年に河原を散歩している時に気がついた、全てのものは移動しているという気付きを軸に展開しています。最近は主に、知っているけれど触ったこともない、行ったことがないというようなことが果てしなく続いていることに興味をもって作品に向かっています。一言で簡潔には言えないですけれど、そういったものがそれぞれの作品の中には混ざっています。
らうらうじGALLERYで展示されたBefore I Loveという作品について教えてください。
グラデーションの描かれたキャンバスをたくさん並べた作品です。
展示空間に合わせて変形させたり増やすことも可能なので物質的にどこまでも広がることができる絵画です。
展示空間に合わせて変形させたり増やすことも可能なので物質的にどこまでも広がることができる絵画です。
自分の優れていると思う点はなんですか?
1人遊びができることです。
苦手なことはなんですか?
怒鳴り声が凄く苦手です。すごいびっくりしてしまいます。
影響を受けたアーティストは誰ですか?
難しいですね。個人名が全然出てきません。
個人名を出すとすると、鴨長明の「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」については絵を描き始める以前から関心があって、世界と向き合う姿勢のようなものについて影響を受けていると思います。
あとは、世の中に存在するあらゆる表現の技法に興味があって、どうやって作られているのか、なぜこの技法が使われているのかを考えたり調べたり真似をしたりしています。技法自体がコンセプトと繋がるような所があるので同じ時代の人にも昔の巨匠にも凄く影響を受けています。
個人名を出すとすると、鴨長明の「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」については絵を描き始める以前から関心があって、世界と向き合う姿勢のようなものについて影響を受けていると思います。
あとは、世の中に存在するあらゆる表現の技法に興味があって、どうやって作られているのか、なぜこの技法が使われているのかを考えたり調べたり真似をしたりしています。技法自体がコンセプトと繋がるような所があるので同じ時代の人にも昔の巨匠にも凄く影響を受けています。
どんな子供でしたか?
活発でした。活発でわがままだったと思います。
アート以外で好きなことは何ですか?
水辺で遊ぶのが好きです。網で土をすくって濾して見たりとか、草を見たり、魚を見たり、そういうものが好きです。
1番思い出に残っているプロジェクトや作品はなんですか?
実家にいた時、「white black and gray」という作品を描いていて完成した時に上手く描けたと思ったんです。でも母親が洗濯物を干しに行く通りすがりに作品を観た時「(この作品)面白くないわ。なんか小慣れた感じがして。どうしたん?」という風に言われました。言われた理由はわかるんです。頭で描いたみたいな、上手く組み立てられたなっていう、コントロールできた感じに満足していただけなのかもしれない。でもこれはこれでいい作品だとは思うんですけれど。そういう種類の作品が作れることに気がついた初めての作品です。
夢を教えて下さい。
作品をいっぱい描いて、いっぱい展示したいです。今は夢の真最中で、この生活になってから2、3年経つのですが、それ以前の自分の夢が今のような状況に身を置いて制作していくことだったんですよ。だからこれからも2017年に気付いた移動の感覚や、母親から言われて気がついたこと等、なんでもどんどん色々なものに出会って変わって、変化したその先に良い作品が出来るという未来があることを僕は望んでいます。
過去のアーティストインタビューです。
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