【アートレビュー】小池一馬 個展 「Kazuma Koike Solo Exhibition」
大阪のミナミにある TEZUKAYAMA GALLERY で、2020年1月24日〜2月22日まで開催されている、小池一馬さんの個展に行ってきました。
小池一馬さんは、1980年生まれ、幼少期をブエノスアイレス、高校をバルセロナで過ごされ、現在は大阪を拠点に活動されています。
TEZUKAYAMA GALLERY の他に、香港の AISHONANZUKA にも所属しており、昨年、AISHONANZUKAで開催された個展では、セラミック作品が初日を迎える前に完売するなど、アジア圏で注目を浴びている作家さんです。
今回の展示は、セラミックの作品とアクリルのペインティング作品、水彩のドローイング作品で構成されています。
タイトルは、セラミック作品が「BC(ブラック・セラミック)日付」、ペインティング作品が「TP(テクスチャード・ペインティング)日付」のように、記号的なタイトルとなっています。
これはタイトルに作品が引っ張られてしまわないように、あえて記号的・形式的なタイトルにしているとのことです。
全てではありませんが、セラミックの作品がモチーフとなっている作品も一部あり、セラミック特有の落ち着いた硬い印象と、ポップなペインティングの対比が面白いです。
セラミックの作品は木箱の上に置かれ、周囲にはビカクシダやクッカパラなどの観葉植物、石などが配置され、不思議な空間となっています。
木箱のサイズから考えると、その作品の梱包に使われる木箱かと思います。
セラミックの小作品も多数展示されており、可愛らしかったり、おかしかったり、怖かったり、様々な作品を見ることができます。
空間、作品ともにとても素晴らしい展示でした。