【調べてみた】美術手帖 2006年7月号「2000年代から未来へ向かう日本の新世代アーティスト108人」
今から約14年前に発売された美術手帖2006年7月号は、「2000年代から未来へ向かう日本の新世代アーティスト108人」という、注目の若手アーティストを紹介する特集でした。
14年後の今、改めて読み返してみると、世界的に活躍しているアーティストや東京オリンピックのポスターを担当したアーティスト、音楽の分野で活躍しているアーティスト、今やあまり名前を聞かないアーティストなど、様々なアーティストが紹介されていました。
14年前に、どのようなアーティストが紹介されていたか振り返っていきたいと思います。
108名は以下のアーティストになります。
(アイウエオ順)
青山悟
雨宮庸介
安藤正子
池田学
池田光弘
池松江美/辛酸なめ子
石川恭子
石田達郎
石渡誠
泉孝昭
泉太郎
市川創太
稲森栄敬
岩井知子
岩崎貴宏
岩田とも子
梅津庸一
榎本耕一
王子直紀
大久保亞夜子
大竹竜太
大野智史
大庭大介
片山博文
加藤崇
金氏徹平
川崎昌平
鬼頭健吾
君島彩子
國方真秀未
倉重迅
倉谷拓朴
栗林隆
小柳裕
佐伯洋江
坂元友介
佐々木愛
笹口数
笹倉洋平
笹山直規
さわひらき
志賀理江子
舛次崇
ソフトパッド
高木紗恵子
高木正勝
高嶺格
田口和奈
竹村京
田幡浩一
chim↑pom
塚田守
津田直
土屋仁応
照屋勇賢
中岡真珠美
永岡大輔
中田泉
中西信洋
名和晃平
西尾康之
西野達
野田幸江
橋爪彩
林俊作
林智子
パラモデル
春木麻衣子
半田真規
板東慶一
冨谷悦子
本城直季
前田征紀
槙原泰介
町田久美
松井えり菜
松井冬子
松原壮志朗
水内義人
三瀬夏之介
三宅砂織
三宅信太郎
宮永愛子
森千裕
森弘治
八木良太
山川冬樹
ヤマタカEYヨ
山本一弥
山本桂輔
山本高之
山本基
横山裕一
吉田和貴
淀川テクニック
様々な意見があると思いますが、「2000年代から未来へ向かう日本の新世代アーティスト108人」というタイトルの名に恥じない素晴らしいメンバーが揃っていると思います。
一人一人説明していきたいところですが膨大な数になりますので、何名か厳選して簡単に紹介したいと思います。
名和晃平
ギャラリーノマルで才能を見出され、ギャラリストの林さんとPixCellを生み出し発表したのが2003年。この雑誌が発売された2006年はSCAI THE BATHHOUSEでの初個展が開催されました。
高木正勝
私の大好きなアーティストさんである高木正勝さんがこの特集に掲載されていることに驚きました。現在は、アートの領域ではなく音楽領域で大活躍されています。様々なCM曲や、「その時は彼によろしく」「バケモノの子」「おおかみこどもの雨と雪」などの映画音楽で一度は耳にしたことがあると思います。
岩崎貴宏
歯ブラシや栞、タオルなどを用いた非常に繊細な作品が有名で、2017年には、第57回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展の日本館代表に選出されたアーティスト。この頃にはすでに作風が完成されていますね。
森千裕
2017年に豊田市美術館で個展を開催。2020年は東京パラリンピックの公式ポスターを担当するなど、様々な領域から注目されてきています。掴み所のない不思議な作風は健在。
chim↑pom
結成が2005年なので、デビューしたてでの紹介でした。この頃はネタ感が強い作風でしたが、この5年後の2011年の「LEVEL7 feat.『明日の神話』」で一躍有名に。
金氏徹平
フィギュアなどを使用した作風で有名な金氏さんですが、この雑誌には木材を使用した作品や、滲みを使ったドローイングなど、今はあまり目にしない作品も紹介されています。
この他にも、青山悟・鬼頭健吾・池田学・梅津庸一・西野達・宮永愛子・高嶺格など国内外で活躍しているアーティストが沢山紹介されています。
作風が大きく変化しているアーティストもいれば、一つの表現を極め続けているアーティストもいて、作家の変化を見るのが非常に面白かったです。
14年前の書籍なので中々手に入れれないかと思いますが、見つけられた際は是非読んで見てください。オススメです。