六甲ミーツ・アート 芸術散歩2021
前回の前編に続いて「六甲ミーツ・アート 芸術散歩2021」の作品を紹介します。
三松拓真 / Takuma MIMATSU
ROKKO森の音ミュージアムのSIKIガーデンの森のようなエリアを使用したインスタレーション作品でした。
父が六甲山のガードレールにぶつかる事故を起こしたエピソードから連想された作品で、人間界と動物界を隔てるガードレールを突き破った車が野生に帰っていったストーリーです。木彫りの動物のような車が点々と転がっています。一緒に写真を撮る人が多く人気でしたが、私は高山植物園の方(裏側のルート)から入ってしまったのでストーリーが少し理解しにくかったです。是非、ROKKO森の音ミュージアムの方順にから見てみてください。
前野めり / Meri MAENO
初めて知った作家さんですが、刺繍による制作を主に発表されている作家さんのようですね。
抽象的な黒色の刺繍がドローイングのようで面白かったです。コロナ禍に無心で針を進め、生きた証のような刺繍ですが、いずれ風化していきます(恐らく会期中にかなり風化していくのでは無いかと)。変わりゆく時代を表した、そして自分がここにいたことの証明としての作品のようです。
キリコ / Kirico
布のバッグや巾着などの無地のシンプルな”通園グッズ”が吊るされているのですが、ブラックライトを当てると文字が浮かんでくる作品です。コンセプトを理解している人は少なかったように感じますが、やはりこういった体験できる作品は人気が高かったですね。老若男女、皆さん楽しんでおられました。
長井朋子 / Tomoko NAGAI
六甲高山植物園の長井朋子さんの展示は本当に素晴らしかったです。長井朋子さんと言えば、小山登美夫ギャラリー所属の日本を代表するアーティストの一人ですが、まさかこのレベルの展示を六甲山で観ることができるとは思ってもいませんでした。
植物園での展示にあわせたのか、展示されている作品は森や動物を連想させるモチーフで、200号クラスの大作から小作品まで、ギャラリーで開催される個展と遜色が無いような充実した内容でした。いやー良かったです。
以上、簡単ですが「六甲ミーツ・アート 芸術散歩2021」の紹介でした。
前回の記事で紹介した パルナソスの池 と 長井朋子さんの展示を観るためだけにでも十分に観に来る価値があるかと思います。
今回は紹介できませんでしたが、束芋さんと安藤忠雄建築とのコラボや、髙橋匡太さんの夜だけ楽しめる展示など、見所の多い展示でした。
皆様も是非!!
- 六甲ミーツ・アート 芸術散歩2020
- 会期
- 2020年9月12日(土)~11月23日(月・祝)
休業日:2020年9月17日(木)、9月24日(木)
※「六甲山サイレンスリゾート」のみ下記日程も休業。
9月14日(月)、23日(水)、28日(月)、10月の毎週月曜
- 開場時間
開場時間 10時~17時
※会場により営業時間が異なります。
17時以降も鑑賞できる作品があります。
「ザ・ナイトミュージアム~夜の芸術散歩~」についてはこちら
- 会場
- 六甲ケーブル(六甲ケーブル下駅・山上駅)
天覧台
六甲山サイレンスリゾート(旧六甲山ホテル)
記念碑台(六甲山ビジターセンター)
六甲オルゴールミュージアム
六甲高山植物園
六甲山カンツリーハウス
六甲ガーデンテラスエリア
自然体感展望台 六甲枝垂れ
六甲有馬ロープウェー 六甲山頂駅
グランドホテル 六甲スカイヴィラ
風の教会エリア
[サテライト会場]有馬温泉エリア
[サテライト展示]JR新神戸駅
[関連展示]TENRAN CAFE
- 主催
- 六甲山観光株式会社、阪神電気鉄道株式会社
- 総合ディレクター/キュレーター
- 高見澤清隆 / 六甲山観光株式会社 シニアディレクター
- https://www.rokkosan.com/art2020/