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【コラム】「東京2020パラリンピック公式アートポスター」を買ってみた。

「東京2020パラリンピック公式アートポスター」を買ってみた。

準備の段階から本当に色々とありましたが、無事に?東京2020オリンピックパラリンピックは終了しましたね。

オリンピックは合計58個のメダル、パラリンピックは51個のメダルを獲得するなど、逆境の中、本当に選手の皆様は頑張って下さりました。

スポーツの面白さや、スポーツの力を改めて感じることができました。本当にありがとうございました!

コロナ禍での開催ということもあり、色々と縮小した形で進められて行きましたが、もしコロナがなければもっとアートを巻き込んだ大会になったのかなと個人的に思っています。

ただ、今回の大会はコロナ禍の影響により、’お金の匂い’がハッキリしてしまっていたので、アーティストにとって参加するメリットが少ないように感じました。

オリンピックの開会式を見ていても、カルチャーが交通渋滞し、一貫性があまり感じられない印象を受けましたし、あの中に現代アーティストが参加していても中途半端な表現となり、好意的には受け取られにくかったのかなと思います。

実際、某大物アーティストにも依頼があったようですが断られていたようです。

 

そんな中、オリンピック・パラリンピックのポスターデザインに関しては、現代アートに関わる著名なアーティストが参加していました。

  • 鴻池朋子
  • ホンマタカシ
  • 森千裕
  • ヴィヴィアン・サッセン
  • クリス・オフィリ
  • 大竹伸朗
  • フィリップ・ワイズベッカー
  • 山口晃

 

今回は、山口晃さんのポスターを購入してみました。

購入は東京2020オリンピック ・パラリンピックの公式HPです。※OIL by 美術手帖でもいくつか販売されています。


ポスターはしっかりとした筒に入れられています。東京2020のホログラムシールが貼られているなど、値段の割にはしっかりとした作りの印象です。

 

山口晃さんのコメントが記載されていますが、かなりギリギリの内容ですね。笑
山口さんらしい言い回しがとてもいいですね。

「馬からやヲ射る」

口や足を使って力強くアーチェリーを引く上腕のない女性と、右奥に事故を起こした東京電力福島第一原発の建屋と福島の海、左側に除染で出た放射性廃棄物を詰めたフレコンバッグなどが描かれています。
東京電力福島第一原発の建屋と福島の海、フレコンバッグなどは、女性に比べて小さく描かれていますが、山口晃は以下のようにコメントしています。
 「本当は建屋などをドカンと大きく描きたかった。でも不採用になるのをくぐり抜けて、絵を世まで持っていかなければならなかった」
 
山口さんのオリンピック開催には色々と思うところがあるようで、アートポスターの仕事を引き受けるかどうかについてかなり悩まれたようです。引き受けるまでの葛藤を漫画にされており、以下のページで閲覧できます。
 
 
安価なポスターですが、額に入れることで、とてもいい作品に様変わりしました。
レインボーブリッジが完全に山口晃仕様です。これがリアルであったらかなり人気出そうですね。
国立競技場も一応描かれており、ウォーリーを探せのように観るたびに新たな発見があります。

 

非常に豪華なアーティストたちの今しか買えない貴重なポスター。売り切れているモチーフもたくさんありますが、思い出に一つ購入してはいかがでしょうか?

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