大東真也個展「必然的な事だが偶然的な運命Vol.2」

大阪のBlend Studioで、大東真也さんの個展が開催されています。

大東真也さんは、1995年滋賀県生まれ、ガラスに熱を加えると変形するという性質と重力を利用して、ガラス瓶の形を変形させ制作する作品が有名な注目若手作家です。

以前、京都府新鋭選抜展で作品を拝見しましたが、なかなか面白い作家さんです。

空間によって作品の見え方に大きく違いが出る作家さんと言えますが、今回は著名な建築家である島田陽さんが設計した、Blend Studio での展示です。

2021年にThe Blend Innという”ホテル”からBlend Studioという”スタジオ”にコンバージョンした本建物。
この空間の新しい使い方として、今年度よりBlend×YOMAFIG.の企画展「RELATIONS」シリーズを開催致します。
第一回目となるRELATIONSは、ガラス彫刻作家大東真也さんをお招きしての展示。大東さんの作品は何れも既成のガラス瓶を窯で熱して制作されます。
「窯」という空間を通ることで、そのガラス瓶は”ガラス瓶ではない他のもの”に生まれ変わります。大東さんによると、この生まれ変わりは「必然的なもの」であると同時に、生まれ変わるタイミングや形については作者の意図を超えた「偶然的なもの」です。
必然と偶然を受容したガラス瓶たちからは、ガラスや器という素材が本来持っている魅力がよりはっきりと感じられます。
初めての緊急事態宣言から一年を迎える今日。「必然的な事だが偶然的な運命」と題された本展は、奇しくも新型コロナの影響が直撃したThe Blend Innというホテルが、スタジオというアートの場となった運命とも重なります。
”ガラス瓶が生まれ変わった作品”を”ホテルが生まれ変わった空間”で鑑賞する本展。皆様とともに偶然と必然について再考する機会となれば幸いです。
Blend Studio　公式HPより引用

企画者であるYOMAFIG.の牧野さんより展示風景の写真を頂きましたので、遠方でご覧になれない方のために、いくつか展示風景を紹介させていただきます。