あなたの知らないニューカマー・アーティスト100
2021年1月7日に「美術手帖 2021年2月号 2020年代を切り開く
ニューカマー・アーティスト100」が発売されますね。
予約できます。
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この特集は、15年前に発売された「美術手帖 2006年7月号 2000年代から未来へ向かう日本の新世代アーティスト108人」、5年前に発売された「美術手帖 2016年12月号 あなたの知らないニューカマー・アーティスト100」以来の待望の特集号です。
「美術手帖 2006年7月号 2000年代から未来へ向かう日本の新世代アーティスト108人」の振り返り記事です。
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私自身も2016年12月号はボロボロになるまで読み込んでおり、定期的に読み返している書籍です。
今回は、最新号発売前に2016年12月号について振り返っていきたいと思います。
ニューカマー・アーティスト100
紹介されていたアーティストは以下の100名になります。
- 西村有
- 山内祥太
- 友枝望
- 川内理香子
- 山根一晃
- 山形一生
- 涌井智仁
- TYM344
- 吉田志穂
- 迫鉄平
- 上田良
- 永田康祐
- 北沢美樹
- 武田鉄平
- 新井夏菜
- 花木彰太
- 松本望睦
- 七搦綾乃
- 守本奈央
- 鳥巣貴美子
- 是恒さくら
- アトツギ編集室
- 手塚太加丸
- 小山友也
- 二藤建人
- 今西真也
- 飯田 Jennifer 桃子
- Goh Uozumi
- 水戸部七絵
- KOURYOU
- 大原苣
- 市川明子
- 関真奈美
- 田中望
- 李晶玉
- 野島良太
- 飯田美穂
- 小森はるか+瀬尾夏美
- 青崎伸孝
- 郷正助
- 藤田紗衣
- 田村琢郎
- 青木理紗
- 大谷透
- 齋藤恵汰
- 表良樹
- 大槌秀樹
- 松延総司
- 品川美香
- しげのみゆき
- 乙うたろう
- ノガミカツキ
- 中村萌
- 佐々木友輔
- 武田雄介
- 木村舜
- 西村有未
- 矢野洋輔
- コラス愛
- 内田麗奈
- 青柳菜摘
- 今野健太
- 弓指寛治
- 増田将大
- 影山紗和子
- 谷中佑輔
- 石橋征子
- 熊谷亜莉沙
- 佐竹真紀子
- 對木裕里
- 潘逸舟
- 金子拓
- 後藤拓朗
- 毒山凡太朗
- 水口鉄人
- ヒスロム
- 井上亜美
- 今井新
- 菅実花
- 長谷川雅子
- 三枝愛
- 玉山拓郎
- あいそ桃か
- 大和田俊
- 久保ガエタン
- 鈴木光
- 村井祐希
- ローゼン・シマムラ
- 石倉美萌菜
- 草彅裕
- 衣真一郎
- urauny
- 山本悠
- 鋤柄ふくみ
- 安藤裕美
- 宮下大輔
- 小池奈緒
- 小林椋
- 盆子原彩
- 福島紀子
以上のアーティストから、活躍中のアーティスト何人かを見ていきたいと思います。
川内理香子
現在、最も注目を浴びる若手アーティストの1人と言っても過言ではないでしょう。この雑誌で紹介された時は大学院生でしたが、現在は卒業してWAITINGROOM所属の作家となっています。実力・人気ともに着実に成長してきており、日本を代表する作家になる日もそう遠くはないでしょう。マネックス証券や高橋コレクションに収蔵されています。
TYM344
日本のアートマーケットにおいて、最小限の線で表現される作風の作品が一種のトレンドになっていますが、TYM344さんの作品も確かな実力に加えて、時代と上手くマッチしたことにより人気が高まってきています。昨年のSBIアートオークションでは、落札予想価格8万〜14万円が、39万1千円で落札されるなど、セカンダリーでも人気が出てきています。
武田鉄平
あれよあれよと言う間に買えない作家の1人となりました。ウェイティングリストに途方もない順番待ちが生まれ、ポスターでさえも入手しにくい状況です。MAHO KUBOTA GALLERY所属となり、桶田コレクションやスマイルズコレクションに収蔵されています。
画像では全く伝わらない作風ですが、とてつもない技術力で、見るものを虜にする魅力のある作家さんです。ポートレートと花のシリーズからどのように発展させていくのか楽しみですね。
今西真也
京都造形芸術大学を卒業後、関西を中心に活躍していた実力派の作家でしたが、昨年の「シェル美術賞2020」でグランプリを獲得し、一躍全国に名を轟かせました。独特の技法で描く今西さんの絵画は、とても見応えがあり、もっと評価されてもいいように感じます。今後の活躍が楽しみな作家さんです。
水戸部七絵
厚塗りの作風の作家も最近は人気ですが、究極の厚塗り作家です。高橋コレクションにも所蔵されるなどコレクターからの人気も高く、寺田倉庫のコレクターズミュージアム「WHAT」での展示や、愛知県立美術館に作品が収蔵されるなど、活躍の場を広げています。
飯田美穂
私自身もコレクションしており、今年の大阪で開催されるコレコレ展Vol.4でも推薦した作家さんです。ARTISTS’FAIR KYOTO 2019・2021への出展や、京都BALスターバックスに作品が展示されるなど、関西を中心に活躍しています。
李晶玉
昨年のVOCA展でも話題となりご存知の方も多いかと思います。古典絵画からの構図の引用や象徴的なモチーフを用いてマジョリティの文脈や構造にアプローチした制作をされている作家さんです。作品としてのクオリティに加え、作品に込められたメッセージ性が、同年代の作家と比べて頭ひとつ抜きん出ている印象です。今後、注目すべき作家の1人かと思います。
潘逸舟
自らの身体や身の回りの日用品を用いて、映像作品、インスタレーション、写真、絵画など様々なメディアを用いて表現する作品は美術関係者からの評価も高く、2020年には「日産アートアワード」のグランプリを受賞されています。ANOMALY所属作家となり、タグチ・アートコレクションや宮津大輔コレクションなど名だたるコレクションに収蔵されるなど、順調にキャリアを積み重ねています。
増田将大
昨年の注目アーティストでも紹介した作家さんです。現在、東京藝術大学 大学院美術研究科 博士後期課程 在籍中ですが、MARUEIDO JAPANの取扱いとなり、2020年もVOCA展など様々なグループ展に参加するなど精力的に活動されており前澤友作コレクションにも収蔵されています。写真と版画表現を組み合わせた唯一無二の表現方法は、個人的にもいつかコレクションしたいと思っています。
田村琢郎
アーティストインタビューでもご協力いただいた作家さんです。「Ultra Award 2015 “Post Internet”」でオーディエンス賞受賞、スターバックス京都BAL店や、sequence MIYASHITA PARKで作品が展示されるなど活躍の場を広げています。今年大きくブレイクすると予想しています。
小林椋
2020年に愛知県立美術館に作品が収蔵され話題となりましたが、TAKU SOMETANI GALLERYでの個展や京都府新鋭選抜展での展示など、大活躍な1年でした。いつもいいなと思うんですが、飾ること考えるとコレクションしにくいんですよね…
熊谷亜莉沙
京都造形芸術大学出身で、筆跡を感じさせないとてつもない技術力と、作品の背景に潜むストーリーが、鑑賞者の心を揺れ動かすことができる稀有な作家です。モチーフのトリミングや黒(実は黒ではない)の表現が本当に見事です。
ギャラリー小柳に所属の作家で、制作できる作品数も限られるため、入手困難な作家の1人となりました。今後が非常に楽しみです。
以上、何人か紹介してみました。
来週発売の「美術手帖 2021年2月号 2020年代を切り開く
ニューカマー・アーティスト100」ではどんな作家が紹介されるのか楽しみですね。
私もAmazonで予約して、楽しみに待っています。
皆様も是非!