【アートレビュー】「カウンタープログラム」
奈良県天理市の「Art-Space TARN」で、加納俊輔さんの個展が開催中です。
加納俊輔さんは、1983年大阪生まれ、京都在住のアーティストです。
Maki Fine Arts 所属で、「VOCA展2017 現代美術の展望─新しい平面の作家たち」入選や、「CANON:写真新世紀2011」佳作 / 清水穣 選、「第15回岡本太郎現代芸術賞展」 入選など、着実にキャリアを重ねられています。
本展のタイトル「カウンタープログラム」は、Counter(=反対)のProgram(=番組)、つまりテレビの裏番組を差しますが、この展覧会では何事も常に、表で見える有り様とは全く異なる現象が裏で起きているかもしれない、そんな状況について考えてみます。 それは、加納が生み出す写真や映像、版画の技法を用いながら複雑に重なり合うイメージを通して、写真を見る行為そのものについて我々に問いかけ続けている、答えへの近道なのかもしれません。 本展では加納が近年取り組んでいるシリーズ〈Pink Shadow〉から、新作と映像作品を展示いたします。
https://tenri-tarn.tumblr.com/exhibition#past より引用
木にプリントされた平面作品ですが、コラージュのように複層にモチーフが重なり、その影もリアルに表現されていたり、レース?のような半透明の布のシワやボケ具合も表現されており、非常に奥行きを感じる作品群でした。
どうやって制作しているんでしょうか。
何度か加納さんの作品を拝見したことがありますが、今まで観た中で一番よかったです。軽やかで心地良い作品でした。
本日まで。