【アートホテル紹介】HOTEL ANTEROOM KYOTO<客室編①>
前回の【アートホテル紹介】HOTEL ANTEROOM KYOTO<共有ゾーン編>に続いて、部屋について紹介していきます。
今回は鮫島ゆいさんの作品が展示されている356号室です。
鮫島ゆい
1988年 京都生まれ
ホテルアンテルーム京都HPより引用 https://hotel-anteroom.com/artwork/1416/
2010年 京都精華大学芸術学部版画専攻 卒業
コラージュ感覚で制作した「ドローイング」的役割の立体作品をもとに、あらゆる要素を引用・展開させながら平面作品に落とし込むという手法で制作を行う。相反するもの同士が組み合わさった瞬間に美しさを感じ、世の中のほんの一部を組み合わせることでその接点を探り、そこに美しさを見出そうと試みている。
鮫島ゆいさんはTHE POWER OF ARTにも参加していただいた作家さんです。(4・5・6・14回に出展)
京都の共同アトリエでも作品を拝見したことがありますが、白・黒・灰色を中心とした独特の色合いで、抽象的にも見える作品(おそらく複雑にモチーフが組み合わさっている)が特徴です。タイトルから色々と連想するのが面白い作家さんです。
356号室
お部屋は356号室です。
ドアを開けると、白を基調としたカーテン・壁・ソファが目に入ります。
ワンルームで、シングルベッド2つがあるスペースと、ソファ・TV・小テーブルがあるスペースが一体になっていますが、中央にデスクを配置することで空間をうまく2つに分けています。
ベッドの奥には鮫島ゆいさんの大きな作品が展示されています。
大きな作品ですが、優しい色合いと柔らかさが圧迫感を感じさせません。
テレビの横にも鮫島さんの2作品が展示されています。
こちらは白・黒・グレー・ベージュの鮫島ゆいさんらしい作品ですね。
壁・テレビ・ソファの色味とマッチしています。
意識しないと中々気付きませんが、カーテンは京都の地図がデザインされているようです。碁盤の目と言われる京都の道路を見事にデザインしています。
アンテルームはどこにあるのか探してみたくなります(全然わかりませんでした)
テーブルの上のメモも実は同じデザインです。
カーテン前のスペースには立体作品も展示されています。
ペインティングの元になるような作品でしょうか。
スペースの左面は鱗のような特徴的な壁になっており非常に高級感があります。全て白い壁なのではなく、一面が違うだけで一気に印象が変わります。
脱衣所にあるタオルを収納するスペースです。遊び心があっていいですね。裏の配管があるデッドスペースをうまく活用されているようです。
浴室は清潔感のあるシンプルな作りです。横長の鏡が面白いですね。
部屋にある家具や備品はアンテルームのオリジナルのものも多いようです。
玄関の荷物置きやテーブル、椅子などはオリジナルで統一されているので、とても部屋にマッチしています。
以上、鮫島ゆいさんの部屋の紹介でした。
いくつかの作品が展示されていましたが、非常に心地よく部屋に溶け込んでいる印象でした。オリジナルの家具やインテリア雑貨との相性もよく、アートを自宅に取り入れる参考にもなるのではないでしょうか?
次回の<客室編②>は、名和晃平さんのコンセプトルームの紹介です。