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【アート情報】大野 咲樹 個展 「GRAPH」

今年の京都市立芸術大学の作品展で見ていて気になっていた「大野咲樹」さんの個展が京都のKUNST ARZTで開催されるようなので紹介します。

大野さんは現役の大学院生です。

京都市立芸術大学の作品展では、ガンディンスキーを連想させるモノクロの作品「LINES」シリーズを拝見しました。

THE平面な手法ですが、奥行きを感じる線の重なりが面白く、ひと目見て虜になりました。

「LINES#9」
2019 297×242mm 紙、印画紙
「LINES#2」
2019 242×192mm 紙、印画紙

KUNST ARZT では、

大野咲樹の初個展を開催します。

大野咲樹は、平面作品における立体感を考察するアーティストです。

「方眼紙」や「原稿用紙」といった既成の印刷物のイメージを複製、回転、再構成などの行為を通して平面性を強調した「297×420」(2019)と「800字」(2019)。

破る、ねじるなどの行為を通して、皺や陰影の凹凸要素のあるカラーペーパーを撮影し、写真で表現することで平面に帰着させる「かたち1」(2019)や「かたち2」(2019)。

問うテーマは、過去の巨匠たちも追求してきた絵画史上の命題ですが、実験的に、軽やかに、さらりと形にする感覚、感性にご注目ください。

(KUNST ARZT 岡本光博)

「800 字」
2019 265×265mm バロンケント、水性インク/シルクスクリーン
 

アーティスト・ステートメント

平面作品における立体感と平面性について興味があり、奥行きを感じさせる陰影に変化を加えて面構成の認識を作為的にずらすことで、鑑賞者に図像の再認識を図ることを試みている。

例えば、ある立体物を正面から撮影した写真を見たとき、写真に写っている物の形状は平面図であるにも関わらず、その物を立体物として見える場合がある。

それは鑑賞者が写真に写っている物の奥行や陰影などの情報を読み取り、無意識に保管しているからではないかと考えている。

フィルム写真を現像する際に使用される、印画紙と呼ばれる紫外線に当てると黒くなる紙の上に、原稿をのせ、その上から感光させるフォトグラムという技法を用いて、線をモチーフとした平面と立体、どちらとも読み取れる奥行の認識や、面構成の認識について考察している。

かたち2 2019 297×210mm 写真用紙、水性インク/インクジェットプリント、シルクスクリーン
 

作家経歴

1997 高知県出身
2019 京都精華大学芸術学部
メディア造形学科版画コース 卒業
現在、京都市立芸術大学大学院 
美術研究科 絵画専攻 版画専攻 在学中

展覧会
2018 グループ展「fermata」
( アートギャラリー北野/ 京都)
2018 第43 回全国大学版画展
(町田市立国際版画美術館/東京)
2019 グループ展「ぞんざいな存在」
(多次元ギャラリー『キョロキョロ』/ 京都)
2020 グループ展
「The garden of the ray 6 Irradiation and emission 
大野咲樹・星野想子」(O ギャラリーeyes /大阪)

 

私自身、版画表現を発展させた作品が最近気になっています。

関西の若手作家で何人か注目している作家がいますが、大野さんはその一人です。

今後、どのように展開していくか楽しみな作家です。


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