ストリート系

今回のオークションも前回と同様にストリート系の作品の価格上昇が見込まれます。

世界的にもBANKSYやKAWSなどストリート系が一種のトレンドとなっており、転売屋も力を入れているジャンルと言えるでしょう。

流行のストリート系のコレクションを形成しているコレクターさんには中々厳しくなって来ている現状で、

KAWSはもちろん、KYNEやLY、Mr.Doodle、Adriana OLIVERは、一般コレクターは太刀打ちできないでしょう。

今回は、JUN INAGAWAや、いで たつひろ、小畑多丘が本格的に上昇していくのではないかと私は思っています。

JUN INAGAWAは、そもそもユニークが少ない作家なようですので、ほしいコレクターは多そうです。

小畑多丘は先日のプライマリー展示では版画作品が８万円から１２万円程度で販売されていました。抽選で多数応募だったようなので競争で吊り上がっていくでしょう。

それぞれ上昇していくでしょうが、逆にいうと、そういったアーティストを本気でコレクションしようとしている一般コレクターには最後のチャンスかもしれません（勿論Estを大きく超えていくでしょうが…）

名和晃平

最近のオークションで狙い目かなと思うのが名和晃平の作品です。

ピクセルを始めとする立体作品は国内外のオークションでも非常に人気ですが、平面作品に関しては国内での落札価格が控えめです。

プライマリー前後の価格で落札されているので、好きだと思う作品があれば買いですよ。Line-Fragmentシリーズは現在の平面作品の代表作であるDirectionやMomentに繋がる作品で、現在は制作していません。名和晃平の歴史を知る上で重要なシリーズだと思います。

版画作品（Line – Random）はプライマリー価格が10万円程度でしたが、じわじわ上がって来ています。全6種類、それぞれEd .18の作品です。

LOT.054のDot – Fragment_B は非常にいい作品ですが出品取り消しになったようです。

五木田智央

国内外で大人気で一般人には到底手の届かない作家さんですが、もし本気である程度の大きさの作品をコレクションしようと考えられている方はチャンスかもしれません。海外のオークションで似たような作品が何度か出品されましたが、非常に控えめな価格で落札されていました。やはりモノクロで、モチーフがわかりやすい作品が人気のようです。

手塚愛子

国内外で活躍している作家さんです。今後もっと評価は高まっていくと思います。作品単体でも素晴らしいですが、展示空間をうまく使った展示をできる作家なので、様々な場所で発表されていくと思います。数年前から欲しいと思っていますがプライマリ価格が上がって来ていてコレクションできていません。

森山大道

森山大道は国際的にも非常に注目されてきています。写真のコレクションを考えている人は非常にチャンスです。100万円以下で非常にいい作品がコレクションできます。OILでも最近作品が販売されているので要チェックです。今回のタイツの作品は森山大道をコレクションしておくなら是非コレクションしておきたい作品ですね。

泉茂

めちゃくちゃいい作家ですが過小評価されています。物故作家ですがMoMAにも2作品コレクションされていたり今後再注目を浴びる可能性は十分にあると思います。お金があれば本格的にコレクションしたい作家です。今回の出品作品は安い価格から始まりそうなので狙い目です。

愛☆まどんな

最近非常に人気ですね。MIZUMAが猛プッシュしており、プライマリーも上がってきています。LOT.028のドレーイングも上昇するでしょうが、ギリギリ一般コレクターでも買える価格で収まるかもしれません。これを逃すと非常に厳しくなってくるのではないでしょうか？

元永定正

元永さんもこれから人気が出てくるのではないかと思っています。独特の世界観が唯一無二です。今回の作品はお手頃価格です。

村上隆

今回もいつも通り村上隆の版画作品が多数出品されています。

海外のオークションなどを見ても安定して落札されていますが、安定して落札されているのはシルクスクリーンの作品です。オフセットの作品は比較的人気がありませんので、資産的な面で考える方はシルクの作品を狙いましょう。逆に言うと、村上隆が大好きで、価値的な部分にあまりこだわらない方はオフセットの作品でもいいかもしれません。比較的安価ですし、クオリティは高い作品になります。

奈良美智

版画作品に関しては資金があるのならば狙って行ってもいいと思いますが、LOT.231のグッズには注意が必要です。メインのオフセットポスターはEd.1000となっていますが、以前Twitterで奈良さんが、日本でも発売されるようなことをつぶやいていました。eBayやヤフオクでもEd.1000で出ていますが、本当にEd.1000なのか少し怪しいなと思っています。

以上です。

今回の狙い目は中堅作家と物故作家かなと思います。

当日を楽しみにしておきましょう！

では！

これからも様々な情報を発信していきます。

次回の有料記事は、現在で私が注目しているオンラインで買える作品について紹介しようと思います。

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