黒宮菜菜「Boys」
京都のFINCH ARTSで開催されている、黒宮菜菜さんの個展「Boys」を観てきました。
黒宮菜菜さんは、大原美術館の若手作家支援事業「ARKO2019」の招聘作家にも選ばれ、「ART OSAKA」「ARTISTS’ FAIR KYOTO」「3331 ART FAIR」などのアートフェアや、雑誌「PEN」の現代アート特集で取り上げられるなど、非常に注目されている作家さんです。
以前はアーティストインタビューにも答えてくださりました。
昨年、大阪のGallery Nomart の「うつつ」以来の個展で、谷川美音さんや水谷昌人さんなど若手の注目作家さんが多数所属されているFINCH ARTSでの開催です。
「うつつ」では、文学作品の人物像をモチーフにして、和紙に染料を滲ませた作品と、液状の油絵具で描いた油彩作品の2タイプの作品が展示されていましたが、今回は、油彩作品の展示のようです。
SMサイズの小作品が数点と、 自宅のリビングに飾るのに丁度いいサイズ感の作品が3点展示されていました。
今回も文学作品の登場人物がモチーフになっているようです(私自身があまり文学作品を知らないので何の話なのかはわかりません、、、)
「うつつ」の時よりも、フラットで光沢の強い範囲が広く、人物の表情や雰囲気をより感じ取ることができて、物語的な印象が強まっているように感じます。
また、作品の縁も厚めに塗り込まれているため奥行きを感じ、キャンバスの立体感がより強調されて、横から見ると一冊の分厚い本のようにも見えます。
赤シールの作品も沢山貼られていましたし、半年間の進化を感じることができる素晴らしい展示でした。
【期間】2019年6月14日(金)-6月30日(日)
会場名:FINCH ARTS
webサイト:http://finch.link
アクセス:〒606-8412
京都府京都市左京区浄土寺馬場町76
電話番号:080-1351-9467
開館時間:13:00~19:00
休館日等:月~木