VOCA展2021 現代美術の展望−新しい平面の作家たち
毎年大注目の美術展であるVOCA展の受賞者が決定したようです。
VOCA展とは
今開催で28回目となる「VOCA展」は、平面美術の領域で国際的にも通用するような将来性のある若い作家の支援を目的に1994年より毎年開催している美術展です。今回の『VOCA展2021』を含み、これまでに延べ951人(組)の作家が出展し、ここから大きな躍進を遂げる作家を多く輩出しています。
VOCA展プレスリリースより引用
毎年素晴らしい作家が受賞しており、過去の受賞作家を見ていると平面作家の登竜門と言える美術展です。
過去の受賞者をこちらの記事にまとめています。
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「VOCA展2021」受賞者
VOCA展2021の各受賞者は以下のメンバーになります。
VOCA賞 尾花 賢一
VOCA奨励賞 鄭 梨愛、水戸部七絵
VOCA佳作賞 岡本秀、弓指寛治
大原美術館賞 岡本秀
【VOCA賞】
・尾花 賢一(おばな けんいち) 《上野山コスモロジー》
VOCA賞受賞の尾花賢一さん、久しぶりに見ましたがすごく良くなっていますね。怪しい漫画風のドローイング風の作品の印象はそのままですが、この複数の作品をレイヤーにした感じがとても良いですね。
【VOCA奨励賞】
・鄭 梨愛(ちょん りえ) 《Vision》
・水戸部 七絵(みとべ ななえ) 《⓵Picture Diary20200910 ⓶Picture Diary20200904》
水戸部さんはコレクターからも非常に人気の高い作家です。私は生で拝見したことがありませんが、描き方的にも生で見ないとわからない作家だと思うので、リアルで観てみたいですね。
【VOCA佳作賞】
・岡本 秀(おかもと しゅう) 《複数の真理とその二次的な利用》
岡本秀さんの作品も素晴らしい。
以前から面白い作家だと思っていましたが、今回の作品は傑作だと思います。ちょっと今までにいないタイプの作家ですよね。今後大注目の作家だと思います。
・弓指 寛治(ゆみさし かんじ) 《鍬の戦士と鉄の巨人》
◇選考委員(上記各賞については、以下の選考委員により選考)
小勝 禮子(選考委員長/美術史・美術批評)
水沢 勉 (神奈川県立近代美術館館長)
家村 珠代(多摩美術大学教授)
荒木 夏実(東京藝術大学准教授)
前山 裕司(新潟市美術館館長)
【大原美術館賞】 ※同美術館独自の選考を経て決定。
岡本 秀(おかもと しゅう) 《複数の真理とその二次的な利用》
これらの作品を一堂に展示する『VOCA展2021』が、2021年3月12日(金)から3月30日(火)までの19日間[開館時間:10:00~17:00/会期中無休]、上野の森美術館(東京都台東区)にて開催されるようです。
少し先ですが、皆様ぜひ。