【アート情報】「Metropolis 2020」
大阪の高島屋大阪店の6階美術画廊で「Metropolis 2020」というグループ展が明日から始まるようです。
近年、百貨店も現代アートにも力を入れてきていますが、関東と比べると関西では、まだまだ百貨店で現代アートを目にする機会は少ない傾向です。
明日から開催される「Metropolis 2020」では、現代アートの作家さんが多数出展されており、なかなか関西では観られない作家もおられます。
注目すべき展示かと思いますので紹介します。
このたび髙島屋では、気鋭の現代アーティストたちによる近未来都市をテーマにした企画展「Metropolis2020」を開催いたします。
ちょうど現在の私たちが位置する時代の都市を舞台にして描かれたSF作品『ブレードランナー』や『アキラ』など、映像の巨匠たちが数十年前に夢想した未来予兆の世界に時代は追いつき、皮肉なことにそれらフィクションを超えるようなリアルがこの瞬間に現実の世界で起こっています。
本展は今夏に開催を予定されていた東京オリンピック・パラリンピックに照準を合わせて企画した展覧会ではありましたが、新型コロナウィルス感染症”COVID-19″の世界的拡大によりオリンピック・パラリンピックが延期となり、企画当初とは異なる意味合いも俄かに帯びてきました。
IT化やグロバリゼーションによる社会の変革はかねてより大きく進行し、近年はポスト・トゥルース、多様性と分断、AIの実用化とシンギュラリティー、持続可能な社会への志向の強まりなどが加速され、さらに世界的な感染症拡大が発生したことによって潜在化していた様々な社会の歪みが露呈、また同時に連帯も生れるなど、ねじれた世界の構図の中で、ポストパンデミックを見据えたニューノーマルを私たちは模索しなければならなくなりました。
しかし、芸術家はどのような状況下であっても絶えず自身の表現を追及し続けていくことに違いありません。
この歴史的受難を共有する同時代のアーティストたちがイメージする”2020年”の都市の様相を、ぜひご高覧ください。
TAKASHIMAYA BLOG https://blog-osaka.takashimaya.co.jp/art/post/37564 引用
出展作家さんは以下のメンバーになります。
- 石黒賢一郎
- 植松琢麿
- 薄久保香
- 梅沢和木
- 風間サチコ
- 菅野猛
- 北川 宏人
- 北野謙
- 近藤智美
- 坂本友由
- 田島大介
- 野又穫
- 橋爪彩
- 林茂樹
- 牧田愛
- 村松英俊
- 明和電機
- 元田 久治
- 山口英紀
- 山本大貴
- 山本雄大
- 山脇隆
注目すべき作家は、梅沢和木・薄久保香・牧田愛あたりでしょうか?
特に、梅沢和木は東京のcashiで現在個展を開催中で、非常に人気です。
順番待ちがあることから中々作品を購入する機会がない作家ですので、狙っている方はチャンスかもしれませんね(事前に売れている可能性もありそうですが…)
百貨店の美術画廊という空間で現代アート作品はどのような輝きを放つのか、とても楽しみな展示です。
会 期 : 2020年9月9日(水)~ 22日(火・祝)
■ 会 場 : 髙島屋大阪店6階美術画廊(大阪市中央区)
■ 開場時間: 午前10時~午後8時
※最終日は午後4時閉場(入場無料)