【アート情報】土取 郁香『骨と皮(火を灯す・薔薇をみつけて来なければ)』
東京のWAITINGROOMで注目の若手作家、土取郁香さんの初個展が開催されます。
土取郁香さんは、1995年兵庫県生まれで、2020年に京都芸術大学(旧:京都造形芸術大学)大学院・美術工芸領域・修士課程を修了したばかりの若手作家です。
京都造形芸術大学大学院の修了展でも非常に話題となっていた作家さんで、現在は京都を拠点に活動中で、WAITINGROOMで初個展のようです。
色鮮やかな色彩で描かれる土取さんの絵画は、力強さと美しさを感じます。
そうした力強さを、モチーフや柔らかいタッチにより生まれる独特の優しさが、ベールのように作品を包み込んでいるようで、独特の世界観を創り出しています。
新人ながらビックコレクターにもコレクションされているようで、今後注目すべき作家です。
皆様も是非!
WAITINGROOM(東京)では、2020年8月22日(土)から9月13日(日)まで、土取郁香の初個展『骨と皮(火を灯す・薔薇をみつけて 来なければ)』を開催いたします。土取は、2人の人物を描いた《I and You》、風景の中から色やかたちなどの要素を抽出した《a scene》の2つのシリーズを通して、人と人のあいだにある距離や、「見る」ことの多様性、そして、特定の対象をかけがえなく思うことについて考えをめぐらせてきました。絵画を構成するものの物質性や虚構性とたわむれ、具象と抽象のあいだを揺れ動くモチーフを特徴とする土取の、キャリアの中でも初めての個展であり、全新作10数点を発表いたします。
WAITINGROOM プレスリリースより引用
アーティスト・ステートメント
絵を描くことは、大切にしている宝物をこっそり見せたり、ふと見つけたものを思いがけなく気に入り、見て!という行為に似てい る。とてもegoisticだ。安直だが人間くささを感じてしまい愛しい。見せてもらうのはうれしい。そんなに大切なものを見せてくれること、何かを見て自分を思い出してくれることはうれしい。誰かに、何かに触れるということは許されているということだと思う。
そのことをたびたび忘れている。
大事なものひとつも取り零さないで抱きしめたいけれど、 そんなに沢山持てるだろうか?それともひとつだけを選び取るのだろうか。
ある人が 心臓の形を初めて見たときこれが動いてるんだと驚いた、と私に話したことを最近よく思い出している。いつか私もおなじように見えるのだろうか、と。
土取郁香
WAITINGROOM プレスリリースより引用