とても面白そうなプロジェクトを発見したので紹介いたします。
「現代アートと出会う日」
大阪市の此花区にあるデザインホテル「The Blend Inn」で、6月26日(金)~28日(日)の3日間、1時間入場入替制のアート展が開催されます。
「The Blend Inn」は島田陽建築のデザインホテルです。
島田陽は、1972年神戸市生まれ、「六甲の住居」で第29回吉岡賞・「石切の住居」で日本建築設計学会賞大賞・「ハミルトンの住居」でNational Commendation, AIA National Architecture Awards・「宮本町の住居」でDezeen Awards2018 House of the Yearを受賞するなど、非常に注目されている建築家の一人です。
ホテル型のアートフェアは、ART OSAKAやART in PARK HOTEL TOKYOなど、近年様々な場所で開催されています。それらのアートフェアは1部屋1ギャラリーで展示していることが多いですが、このアート展はギャラリーではなく作家がそれぞれ一部屋を使い作品を展示するユニークな展示方法です。
アートフェアではないですが、アンテルームのコンセプトルームに近いイメージでしょうか。
今回は以下の7名の作家が参加します。
- 石原梓
- JENSIN OKUNISHI (奥西 ジェンシン)
- 木ノ戸 久仁子
- 松村 咲希
- TOMOYA MATSUURA
- 吉見 紫彩
- 野田ジャスミン
※参考作品
絵画・テキスタイル・写真・陶芸と様々なジャンルのアーティストです。
※以前、インタビューを取らせて頂いた石原梓さんも参加しています。
↓
作品価格は1〜10万円と手の届きやすい価格で、アート初心者にも優しい設定です。
各日10:00から20:00まで 1コマ1時間程度、スタッフが10人程度の少人数制で作品解説やアートコレクションをレクチャーしながら案内してくれるようなので(自由に動いても良い)、アート初心者は利用するのもいいかもしれません。
何よりもこの企画の面白いところが、主催者がアーティストと一般的なビジネスマンであるという点です。
以下、主催者のコメントです。
本展は、顔見知り程度だったアーティストの吉見とビジネスマンの牧野がCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)を機に対話を始めたことで企画、実現しました。
折しも、アーティストは展示機会が激減し、ホテルも休業を余儀なくされることに。私達の好きなひとやものたちが過酷な時期を迎えていました。
「これまでアートに興味はあったけれど、なかなか触れる機会がなかった人が、気軽にアートやアーティストに親しめる機会を作ろう」
「そして、それが今苦境に立たされているアーティストやホテルに還元されるような仕組みにしよう」こうして輪郭のできてきた企画をもってお声がけを始めると、自分も苦しい状況であるにも関わらず「一緒に変えよう!」「アート入門の場所になれればいいな」と有名建築の素敵なホテルさんや国内外で活躍中のアーティストさんたちが賛同して下さいました。
ビジネスパーソン、アーティスト、ホテルが手を取り合い、心をこめて準備した本展。見にいらしてくださる方がいて初めて完成します。
長くなりましたが、本展実現までに直接・間接的にお力添えいただいた皆様に感謝をお伝えすると共に、最後まで本文をお読みくださった皆様とお会いできることを心より楽しみにしております。
牧野 圭 吉見 紫彩
公式HPより引用 https://gendaiart-to-deauhi.studio.design/story
新型コロナウイルス感染症拡大が、作家やホテルに影響を及ぼしていることを鑑み、売り上げは100%作家とホテル、入場料の50%ホテルへ寄付されるようで、ほとんど運営はボランティアに近い形になるかと思います。
普段はなかなか自由に入ることができない建築に入ることができますし、お洒落な部屋の空間に作家がどのような形で作品を展示するのかとても楽しみです。
三日間と会期は短いですが、予約して是非参加してみてください。
<会場> 「The Blend Inn」 〒554-0013 大阪府大阪市此花区梅香1−24−21
<会期> 2020年6月26日(金)~28日(日)
<時間> 毎日10回(各日10:00~20:00 毎時0分スタート)
<所要時間> 約1時間
<入場料> 1,000円(税込・ワンドリンク付)※高校生以下無料
<定員> 各回10名程度(予約優先制)