アートコレクターが発信するアート情報サイト    Art information site sent by art collectors

【アート情報】菊池 和晃 個展 「Draw the City」

【アート情報】菊池 和晃 個展「Draw the City」

THE POWER OF ARTにも参加していただいた 菊池和晃さん の個展が開催されます。

 

菊池和晃さんは1993年京都府生まれ、2018年京都市立芸術大学大学院 構想設計クラスを修了した新鋭の作家です。

菊池さんは作品自体の存在感に加えて、何よりも制作方法が独特な作家です。

自作で大掛かりでアナログなマシーンを作り、身体労働とも言えるエネルギーを用いた制作方法で作品を描いています。

代表的な円の作品は、一見するとそれほど時間をかけずに制作しているように見えますが、自作マシーンのハンドルを6000回以上も回すことで円を描くという恐ろしい制作工程です。

円の作品は京都府新鋭選抜展で展示されました。

↓↓↓

アーティストステートメント 私たちの生活はさまざまな機械によって成り立っている。 機械には効率と生産性が最も求められ、 その為に無駄と判断されるものは排除される。 そして新たに効率的で生産性の高い機械が作られる。 私の仕事はそんな機械を使い、新たな機械を生産することだ。 それは社会にとって機能的だと思う。 人やものを社会の歯車に例えることがあるが、 私の仕事はまさにその歯車だ。 そして私は仕事で使うのと同じ機械を使い芸術作品を作っている。 どちらも同じ創造行為ではあるが 社会的な機能というのは大きく異なる。 私が仕事でする創造は生きること、 生活すること、社会で役に立つこと。 一方芸術での創造は私たちの生活にとって無駄なもの、 役に立たないものとして 端に追いやられている場面を多々目にする。 芸術も社会と噛み合う歯車だ。 その動力がどこに繋がっているのかは 現代では見えづらいだけで、 今も私たちの生に対して機能している。 私の作品は美術的なイメージを生産する為のマシンだ。 それはただ単にイメージを複製するだけではなく、 私たちと芸術との「連動」を可視化する為の装置でもある。 そうすることで、芸術や文化がどのように 私たちの生に機能しているかを見つめ直したい。
 

菊池 和晃 個展
KIKUCHI Kazuaki Solo Exhibition

Draw the City

2020年9月29日(火)から10月4日(日)
12:00から18:00
3日(土)のみニュイブランシュ参加のために22:00まで開催

10月3日17時から(概ね1時間ほど予定)
作家による“Draw the City” working

KUNST ARZTでは、菊池和晃の個展を開催します。 菊池和晃は、身体的負荷が大きい自作装置と“格闘”し、 美術史的要素を絡めた作品を生み出すアーティストです。 ブランクーシ、ウォ-ホル、ポロック・・・ これまでにも多くの美術史上のアーティストの 作品を引用してきました。 吉原治良的な“円”を描くために、 6250回転もハンドルを回さなければならない 「円を描く」は、コンセプトも、彫刻としても、 強く印象に残る作品でした。 本展では、リヒターの「カラーチャート」や カラーフィールド・ペインティングを参照し、 新型コロナ禍において問題視される 新宿の「夜の街」の風景を、 自作の機械を通して「ピクセル」に還元し、 鉄板に描き出した絵画で空間を埋める構想です。 サブルームでは、ニュイブランシュに合わせて、 その鉄板に色を塗る機械を使っての パフォーマンスの予定です。 ご注目ください。 (KUNST ARZT 岡本光博)
 

今後間違いなく注目されてくる作家であると感じます。

KUNST ARZTで10月4日まで、皆様も是非

最新情報をチェックしよう!