1)アートを買うということ。
《アートに壁を作る日本人》
いきなりですが、
アートを買う人ってどんなイメージですか?
会社の社長?医師?弁護人?王室の人?
恐らく皆様はこういった職業の方をイメージされるのではないかと思います。
もちろん、そういった方々はアートをコレクションされていることが多いですが、海外ではそれほど高収入でない人や若い人でも結婚記念日や誕生日などにアートを買ったり、贈ったり、アートを気軽に楽しむ文化が根付いています。
一方、日本人は世界でも最も美術館に足を運ぶ人種と言われていますが(統計でも美術展の来場者数はダントツに多いです)、先進国で最もアートにお金を使わない人種と言われています。
《日本アートの流出》
その影響により、世界的に評価されている草間彌生や奈良美智、村上隆などの作品たちは、どんどん海外の人に買われてしまっていますし、若い作家も日本では売れないので、海外を拠点に活動する人が増えたりと、日本のアート流出が止まらない深刻な事態になっています。
《今がチャンス》
そんなアートが売れない日本で生まれた作家にも関わらず、世界で評価されている作家は沢山います。
つまり、それだけ日本人作家の質が高いということです。
それに加えて、日本では作品があまり売れないので若手作家の作品の価格が安く設定されていることが多い現状ですので、質の高い作品を安く買える、アートを購入する側に立てば非常に恵まれた環境だといえます。
《アートを買おう》
若手作家の作品であれば数万円から購入することができますし、皆様が思うよりも気軽にアートは買うことができます。
作品があるだけで部屋の雰囲気はぐっと洗練されますし、私たちに様々な良い影響を及ぼしてくれます。これは買ってみないとわからない世界だと思いますが、百聞は一見にしかず、まずは1作品買って飾ってみて下さい。
次の項では、私自身のアート購入体験談を紹介します。